研究課題/領域番号 |
16560660
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化工物性・移動操作・単位操作
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岩井 芳夫 九州大学, 大学院工学研究院, 助教授 (80176528)
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研究分担者 |
米澤 節子 九州大学, 大学院工学研究院, 助手 (50294898)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | エントレーナ効果 / エタノール / 水溶解度 / 超臨界二酸化炭素 / カフェイン / 抽出 / 相互作用 / 超臨界流体抽出 / タキソール / 溶解度 / 赤外分光スペクトル / 水 |
研究概要 |
超臨界二酸化炭素、超臨界二酸化炭素+水、超臨界二酸化炭素+エタノール、超臨界二酸化炭素+水+エタノールに対するカフェインの溶解度をオンラインの赤外分光器により静置法で測定した。測定は温度40℃、圧力は15.0MPaで行った。その結果、超臨界二酸化炭素に水を飽和状態まで添加することにより、カフェインの溶解度は22%上昇することがわかった。また、超臨界二酸化炭素にエタノールを1000molm^<-3>添加することによりカフェインの溶解度は5倍上昇し、エタノールのエントレーナ効果が大きいことがわかった。水とエタノールを同時に用いると、水またはエタノールを単独に用いるよりカフェインの溶解度のおよぼすエントレーナ効果が小さいことがわかった。さらに、超臨界二酸化炭素にカフェインを溶解させ、エタノールを添加すると、カフェイン中の2つのカルボニル基(2と6の位置)の赤外吸収ピークが変形したので、カフェインのカルボニル基とエタノールが相互作用していることが示唆された。そこで、カフェインのカルボニル基のピークを波形分離したところ、エタノールを添加すると低波数側に新たなピークが現れ、これをカフェインとエタノールの相互作用種のピークと同定した。そして、2の位置のカルボニル基は6の位置のカルボニル基よりエタノールと相互作用しやすいことがわかった。さらに、カフェインの溶解度におよぼすエタノールのエントレーナ効果をカフェインのカルボニル基とエタノールの相互作用種の観点から解析したところ、エタノールの添加に伴うカフェインの溶解度の上昇は、主として相互作用種の濃度の増加によるものであることが示された。
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