研究課題/領域番号 |
16560714
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リサイクル工学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
松田 博 山口大学, 工学部, 教授 (50136131)
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研究分担者 |
白 元珍 山口大学, 工学部, 助手 (70379931)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 環境技術 / 地震 / 地盤工学 / 土木材料 / 廃棄物再資源化 / 高炉水砕スラグ / 液状化 / 動的強度 / 土圧 / 固結 / 相対密度 / 豊浦標準砂 / 初期拘束圧 |
研究概要 |
未硬化および硬化途中にある高炉水砕スラグの液状化特性を把握するために繰返し三軸試験を行い、液状化強度特性について調べた。さらに、高炉水砕スラグの持つ軽量性および高強度を用い、擁壁や岸壁の裏込め材料として用いる際の静的および地震時土圧を調べるために土槽実験を行い、自然砂との比較・検討を行った。 その結果、次のことが明らかになった。 (1)未硬化状態にある高炉水砕スラグの繰返しせん断強度比は豊浦砂より大きい。その理由の一つとして高炉水砕スラグのインターロッキング効果がある。 (2)高炉水砕スラグを高温アルカリ養生水中にて養生すると、高炉水砕スラグが有する潜在水硬性によって、養生期間とともに静的および液状化強度は増加する。 (3)養生した高炉水砕スラグの繰返しせん断強度比R_<20>と一軸圧縮強度の間には、比例関係がみられ、この関係は潜在水硬性の発現によって影響されない。このような関係を利用することにより、高炉水砕スラグの一軸圧縮強度から繰返し強度R_<20>を予測することが可能で、港湾工事等に高炉水砕スラグを用いた場合において、一軸圧縮試験により液状化強度の予測・判定が簡易に行える。 (4)液状化が生じないような下限の一軸圧縮強度が存在する。 (5)高炉水砕スラグは粒子内部に含まれる気泡のために、単位体積重量が小さく、結果として主働土圧は豊浦砂に比べて小さくなる。 (6)主働土圧合力は壁変位の繰返し回数の増加とともに、高炉水砕スラグ、豊浦砂いずれにおいても減少する。また受動側においては土圧合力は変位サイクルとともに増加する。 (7)高炉水砕スラグ、豊浦砂において、土圧合力と壁摩擦は、静的状態、地震時いずれにおいても相対密度とともに増加する。
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