研究課題/領域番号 |
16560734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田崎 誠司 京都大学, 工学研究科, 助教授 (40197348)
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研究分担者 |
森島 信弘 京都大学, 工学研究科, 教授 (10026312)
日野 正裕 京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (70314292)
安部 豊 京都大学, 工学研究科, 助手 (80378794)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 中性子 / 非弾性散乱 / 群定数 / 低エネルギー / スピンエコー法 / 中性子散乱 / エネルギー遷移 / 中性子スピンエコー法 / 重水 |
研究概要 |
本研究では、比較的短いフーリエ時間での水の準および非弾性散乱を測定し水の2重微分断面積を求め、これに基づいて重水に関する精密な群定数の構築を目的とする。その中性子散乱データの取得に、日本原子力研究所改造3号炉に設置されているチョッパー型非弾性散乱測定装置であるAGNESによる結果を利用した。初年度に行った測定ではバックグラウンドが高くピークの裾野の傾向がはっきりしなかったが、AGNESのアップグレード後に行った測定ではこの部分がよりはっきり観察でき、モデル計算との比較がより精密に行え、その妥当性を確かめられた。このモデル計算によって再構成した断面積を用いて、特に低エネルギー中性子に対する重水および軽水の散乱を記述する群定数を構成した。これらの群定数は他の減速材となりうる物質についての群定数とあわせて、CRESというデータセットとして公開された。Mieze法による実験については、現在Mieze分光器が設置されてるビームポートでは、Mieze法開発のために波長0.8nm以上の中性子に特化した中性子が出てくるようになっているが、波長が長いため、S/N比が小さくAGNESによるものほどの精度の結果は得られなかった。これについては、よりビーム強度の大きなJ-PARCなどのビーム孔へのMieze分光器の設置が望まれる。本年度は、国際会議にも出席し、これらの結果について欧米の研究者と情報の交換を行った。
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