研究課題/領域番号 |
16570078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
川口 栄男 九州大学, 大学院農学研究院, 助教授 (50195054)
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研究分担者 |
嶌田 智 北海道大学, 先端科学技術共同研究センター, 助手 (40322854)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 紅藻ムカデノリ科 / 熱帯・亜熱帯性種群 / 系統分類 / rbcL遺伝子 / 熱帯・亜熱帯種群 |
研究概要 |
平成18年度研究実績概要 1.Halymenia属種群:1)前年度にスペインで得た材料は、形態観察とrbcL遺伝子解析の結果、間違いなくH. floresiaであると判断した。2)18年5-6月にボルネオ島東岸周辺島嶼群で採集をおこない、形態的にH. floresiaと類似する新規の材料を得た。形態観察とrbcL遺伝子解析の結果、形態学的には大きな相違はないが、分子系統解析ではH. floresiaと離れた分岐群を形成した。この結果は、マレーシアで得られたH. floresia類似種は、H. floresiaではないことを強く示唆する。類似した材料はベトナム、タイでも得られている。東南アジア産H. floresia類似種の所属については、H. harveyana J. Ag. との関連性が考えられるので、今後その点を明らかにする必要がある。3)インド産H. porphyraeformisの独立性については、タイプ産地産材料の遺伝子解析が未だ完了していないので結論はそれまで保留せざるをえない。 2.Carpopeltis maillardiiチャボキントキ:タイプ標本(in PC)の観察の結果、本種の藻体には中肋が存在することを見出した。日本、ベトナム、インドネシア、マレーシア材料の中肋を有する個体はすべてYonagunia属種群からなる分岐群に含まれ、しかも既存2種(Y. tenuifolia, Y. formosana)とは独立したクレードを形成した。このことは、C. maillardiiをYonagunia属の種として取り扱うべきことを強く示唆する。 3.Grateloupia属の未記載種:チャボキントキに類似するが、中肋を欠く種がベトナム、日本から見出されている。rbcL遺伝子解析では、Grateloupia属種群からなる分岐群にあって、独立したクレードを形成しており、未記載種である可能性が大きい。しかし、本種の所属の結論は、チャボキントキの異名とされたCarpopeltis rigidaとの関係を明らかにするまで保留する。
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