研究課題/領域番号 |
16570164
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
常岡 誠 久留米大学, 先端癌治療研究センター, 助教授 (50197745)
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研究分担者 |
神田 芳郎 久留米大学, 医学部, 教授 (90231307)
副島 美貴子 久留米大学, 医学部, 助手 (80279140)
TEYE Kwesi 久留米大学, 医学部, 助手 (80352128)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | がん遺伝子 / がん / 食道癌 / 精巣 / 転写 / myc / mina53 / プロモーター / 細胞増殖 / 核小体 / mimitin / ミトコンドリア |
研究概要 |
1、新規Myc標的遺伝子mina53の機能解析 Mina53は核蛋白質であり、幾っかの転写因子に見られるJmjCドメインを持っている。そこでプロモーター活性に与えるMina53発現の影響を調べた。その結果、Mina53によるE2Fsite依存的なプロモーター活性の上昇が観察された。E2Fは細胞増殖と深く関係する転写因子であることから、E2Fsite依存的なプロモーター活性上昇活性はMina53の細胞増殖調節機能に関係すると考えられる。2006年になってJmjCドメインがヒストン脱メチル化活性と関係が深いことが報告された。そこでMina53のヒストン脱メチル化活性の有無、この活性と遺伝子発現の関係を検討していくことが今後必要となった。 マウスMina53を良く認識する抗体を作製し、マウス個体でのMina53発現を調べた。その結果、精巣、脾臓、大腸など細胞増殖の盛んな組織で高い発現が観察された。精巣での発現をさらに詳しく調べた結果、Mina53は細胞増殖が盛んであるタイプA精原細胞に特に強く発現していることが分かった。以上の結果は正常個体においてもMina53が細胞増殖と関係することを示唆している。 2、Myc標的遺伝子は2つに分類できる mina53と同様の方法でミトコンドリア蛋白質をコードしている新規Myc標的遺伝子mimitinをクローニングした。解析の結果mimitinは食道癌細胞等において増殖と関係する遺伝子であることが明らかとなった。上記研究等より、Myc標的遺伝子には、『全ての細胞で増殖に必須なgeneral type』と、『mimitin、mina53等特定の細胞のみで増殖と関係・しているspecific type』とがあることがわかった。specific typeの標的遺伝子をも発現促進することは、Mycが幅広い細胞の増殖を促進することと関係していると考えられる。
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