研究課題
基盤研究(C)
園芸作物より機能性物質の単離・探索と機構解析を行い、dihydropyrazine(DHP)類の人体への有害性と機能性物質による阻害効果を明らかにすることを目的とした。その第一段階として微生物を利用しDHPの細胞毒性・遺伝毒性と機能性物質の阻害機能を評価する必要がある。評価法の知見を検討した。遺伝的に改変したE.coli株(uvrB)の遺伝子変異を染色体上のrpoB遺伝子の遺伝子変異作用を詳細に解析した。DHPの誘導体である関連物質HTMP,DHDMPについても検討した。DHP,HTMP,DHDMPのそれぞれの遺伝子改変(G:CからT:A・A:T)作用を確認した。スイートピーやサツマイモにおけるPolyphenolics類(POPs)に着目をした。サツマイモ茎葉におけるカフェオイルキナ酸POPs類の単離・同定および生理機能解析した。単離・同定されたサツマイモ茎葉におけるPOPsのうち3,4,5-tri-o-caffeoylquinic acidの生理活性が極めて高く、抗酸化機能をはじめ生理活性機能を確認した。スイートピー花弁には、主に3種類のPOPsを確認した。2種類の化学構造を決定した(ケンフェロール-3-O-ラムノシド,ケルセチン-3-O-ラムノシド)。花弁・葉のPOPsの活性酸素ラジカル種(ROS)の消去能をESR分析。また、それらの物質の抗ガン作用、アポトーシス誘導作用はHL-60細胞を用いて検討した。POPs処理により、ROSの生成は阻害され、増殖抑制・アポトーシス小体・DNAのラダー化が起きた。さらにCaspase3/9の活性化が確認された。つまり、POPs-誘導による細胞死の機構が機能したことが示唆された。花弁の品種の違いによるPOPs成分の質と量によりHL-60細胞への影響が観察された。今後、POPs各種の機能性として、DHP類に対する阻害機構について詳細に検討しなければならない。
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