研究課題/領域番号 |
16580113
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学・森林工学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
野堀 嘉裕 山形大学, 農学部, 教授 (80237867)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ブナ二次林 / 音場解析 / デジタル音源 / デジタル録音 / 周波数特性 / 伐採前後 / 立木密度 / スギ人工林 / 間伐 / 音場 / やまびこ / 気象環境 / 重回帰分析 / 音響環境 / 減衰 / 胸高断面積 / 森林蓄積 |
研究概要 |
本研究では森林空間に入ることで人間の感覚を刺激する要素の1つである「音」に着目したものである。森林内の音を環境資源として捉え、森林環境の変化に伴う音響環境の変動を段階的に捉えることとした。段階的に捉えるため、山形大学農学部附属上名川演習林内のブナ二次林に20m×20mの方形区を設置し、方形区内の立木をランダムに3区分し、3回に分けて伐採を行った。(1)伐採前、(2)33%伐採後、(3)67%伐採後、(4)皆伐後の計4回録音し、森林環境の変化としている。録音は、1台のノートパソコンを音波発信機として用い55Hzから1オクターブごとに9音階、さらにホワイトノイズとピンクノイズを出力し、もう1台はデジタル録音機として44kHzのPCMモードで3回以上繰り返して録音した。森林環境の変化として材積、胸高断面積合計、立木本数密度の3点の変動に着目したが、いずれも一定の値で推移していることが分かった。周波数特性を見ると、880、1760、3520Hzの3発信音と440、7040、14080Hzの3発信音との間に違いが見られた。前者の3発信音は後者の3発信音と比較し、反射されやすいということが示唆された。また、森林内の音の反射・吸収には、対象とした森林の材積や胸高断面積合計、立木本数密度などが関与していると考えられた。残響特性は、残響時間1秒間における音圧レベルの減衰量を比較した。その結果、伐採率33%→67%の時、440〜14080Hzの全ての発信音で減衰量が増加している。880,1760,3520Hzでは、減衰量の増減が同じ変動をしていた。また、1秒間の減衰量を見ると、今回の対象地が非常に長い残響時間を持っているということが推定された。
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