研究課題/領域番号 |
16580120
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学・森林工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
芝 正己 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 助教授 (20144339)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 人工林 / 持続可能な森林管理 / 収穫配分モデル / GIS / シミュレーション / 森林モザイク / 機能区分 / 齢級構造 / 公社造林 |
研究概要 |
本研究では、日本型のSFMを指向した新たな適応型人工林管理・経営システムAFMS(Adaptive Forest Management System)を構築すべく、滋賀県及び三重県両県の公社造林森林を対象とした実証的研究を行った。具体的には、(1)ランドスケープエコロジーの概念による森林モザイク・パッチ構造の計量化と最適配置評価、(2)GIS・画像処理による空間属性情報のデータベース化と機能別ゾーニングの自動化、(3)GISを援用した収穫量配分モデル(HARVEST)の改良等、「森林機能区分、収穫管理、合意形成・意思決定」の3システムを統合した適応型人工林管理システムAFMSの構築を目指した。 まず、三重県宮川村の緑資源機構管理森林250haを対象に、森林生態系・水土保全機能も視野に入れた長伐期育成循環型人工林の収穫計画・配分モデルの基礎部分について検討した。すなわち、HARVESTとGISを援用して、伐採規整条件に相応した伐採箇所の自動判定・収穫量の推定、森林モザイク構造の時系列分析等を中心に議論した。次に、HARVESTの改良、及び評価基準・指標の重み付けによる意思決定・合意形成システムについてモデル森林を対象に検討した。HARVESTは、本来、収穫計画に基づいた伐採パッチの配置から将来の森林の空間構造を予測することを目的に作成された収穫量配分・配置モデルであるため、林道からの到達距離や地形などの制約条件は考慮されていない。そこで、前処理として制限林地や生態系保護区域、水源・山地保全区域等を除外し、さらに、林道・作業道からの到達距離やDTMから推定した地形傾斜分布による情報を組み込んだゾーニングマップを作成することで、実際の施業計画や収穫計画に準拠した、許容伐期齢、伐採パッチサイズ、目標伐採量、隣接林分間の伐採規制等をパラメータとするモデルに改良することが可能となった。
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