研究課題/領域番号 |
16580130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林産科学・木質工学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
山田 雅章 静岡大学, 農学部, 助手 (20293615)
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研究分担者 |
吉田 弥明 静岡大学, 農学部, 教授 (10126790)
滝 欽二 静岡大学, 農学部, 教授 (00022252)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 非ホルムアルデヒド系接着剤 / 水系エマルジョン / 反応性PVA / イソシアネート化合物 / 動的粘弾性 / 木材接着 / 架橋 / 環境対応 / PMDI / 耐水性能 |
研究概要 |
最近開発された反応性の高いアセトアセチル基を側鎖の一部に導入したAA化PVAを保護コロイドに用いた耐水性の酢酸ビニル樹脂エマルジョン(EPVAc)を合成して、接着剤の物性と木材接着性能について一般のEPVAcと比較検討した結果、AA化PVAを保護コロイドに使用すると酢酸ビニル樹脂エマルジョンフイルムの水への溶解や吸湿性が向上することや、吸湿フイルムの動的粘弾性により、吸湿による可塑化の程度が低く貯蔵弾性率の低下が抑えられることがわかった。また、AA化PVAを使用した酢酸ビニル樹脂エマルジョンは通常PVAを使用した酢酸ビニル樹脂エマルジョンに比べて耐水接着性能が高く、特に120℃で加温処理を行った場合に飛躍的に木材接着性能が向上することが明らかになった。 また、AA化度の異なる数種類のAA化PVAと一般の部分ケン化PVAを用いて、pMDIを添加した際の水溶液中でのpMPIとの反応性や加温処理による架橋の形成を一般PVAと比較しながら検討を行った結果、PVA水溶液中のイソシアネート基消費速度は、AA化PVAを用いた方が一般PVAよりもNCO基の消費速度が大きいことや、AA化PVA中のAA基はOH基に比べてpMDI中のNCO基に対する反応性が優れていることがわかった。加えて、硬化フイルムの弾性率から算出した架橋密度は、AA化度の高いPVAほど高い値を示すことや、PVA水溶液を接着剤として使用した木材の接着性能はpMDIを添加すると向上し、120℃の加温養生を行うとAA化PVAでは優れた耐水接着性能を示すことが明らかとなった。
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