研究課題/領域番号 |
16580188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 日本獣医畜産大学 |
研究代表者 |
永松 美希 日本獣医畜産大, 講師 (80318568)
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研究分担者 |
松木 洋一 日本獣医畜産大学, 応用生命科学部, 教授 (10102740)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | トレーサビリティ / 有機畜産 / アニマルウェルフェア / BSE / アグリフードシステム / 農業の多面的機能 / 教育ファーム |
研究概要 |
食品の安全性については、特にBSEの発生以来、その確保が最大の課題となっている。 有機畜産に関してはこれまでヨーロッパの動きが活発化していた。有機畜産を進めることは、地域の循環システムを確立することや堆肥を安定的に供給していくことを考える上で重要な意味をもっている。また、アニマルウェルフェアの観点からも有機畜産を進めることは、今後さらに重要な意味を持ってくるであろう。環境保全面や農業の多面的機能の活用面から見ても、国内の畜産農家が有機畜産に転換していくことは、今後多方面から要求されるであろう。 有機畜産を含む有機農業は、その農法が開始された当時から、慣行農法の農畜産物と厳密に区別されていなければならず、トレーサビリティという専門用語が使用される以前からトレーサビリティの確保されたシステムを実現しており、FAOも食品安全管理がもっともよくなされたシステムであると評価している。そこで16年度は、有機畜産物アグリフードチェーンの開発状況をその先進国であるEUの開発状況について調査を実施した。特にBSE発祥国イギリスでは、有機畜産への転換が急増しており、有機農畜産を新規に開始する農業者も多く見られた。消費者に最も近いスーパーマーケットでも有機畜産物の取り扱いが急激に伸びており、今後も成長する市場であると見られている。そうした中で畜産物アグリフードチェーンの安全性確保のためさらにその精度を上げることが課題となっている。さらに有機畜産のベースとなるアニマルウェルフェアについては、消費者の評価も厳しく、今後有機畜産以外の畜産全般での適用が重要となっている。 フランスにおいては、過去、有機畜産への取り組みは、緩慢であったが、子どもたちの教育としての重要性が認識されるように変化してきている。
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