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北米自由貿易協定とカナダの農業経営・食品産業-果実とワインを中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 16580191
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 農業経済学
研究機関立命館大学

研究代表者

松原 豊彦  立命館大学, 経済学部, 教授 (50165859)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードNAFTA(北米自由貿易協定) / カナダ農業 / アグリビジネス / 果実生産 / ワイン産業 / VQA(ワイン品質管理連盟) / 北米自由貿易協定 / カナダ / 果実 / ブルーベリー / ワイン / 農業 / 食品産業 / 比較劣位 / ワイン製造業 / ブドウ / VQA(Vintners Quality Alliance)
研究概要

本研究の課題は、NAFTA(北米自由貿易協定)の下でのカナダの農業とアグリビジネスの構造変化を、とくに果実とワインに焦点をあてて明らかにすることである。NAFTAとその前身であるCUSTA(米加自由貿易協定)は、FTAの嚆矢となった協定である。カナダ農業は穀物・畜産・油糧種子においては高い輸出競争力をもっているが、果実や野菜は比較劣位部門であり、CUSTAおよびNAFTAのもとで関税がなくなれば、輸入品との競合によって甚大な影響を受けると予想されてきた。FTAのもとで比較劣位部門がどのような影響を被り、構造変化がどのように起きたか、あるいはこうした変化に対する政策を検討することが本研究の課題である。
得られた結果は次のようなものである。第一に、果実部門においてはリンゴ・洋ナシなど果樹の栽培面積の継続的な後退が確認できる。他方で、液果類・ブドウの栽培面積が拡大してきたことは注目される。なかでも栽培面積の拡大が目覚しいのはブルーベリーであり、カナダは世界有数のブルーベリー輸出国になった。
第二に、ブドウを原料とするワイン産業では国内市場の拡大にともなって輸入が増えており、カナダ産ワインの自給率はやや低下している。カナダのワイン生産は1990年代前半に一時減少したが、その後は回復基調にある。その要因としては、(1)需要の多いヴィニフェラ種への品種転換、(2)原産地表示・品質保証制度の導入、(3)アイスワインなどの開発、(4)ワイナリーとツーリズムとの連携、などの点を指摘することができる。州ごとに設立されたワイン品質管理連盟(VQA)による原産地表示制度は、カナダ産の高品質ワインの販売促進に有力な手段となった。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] NAFTA経済圏の形成と北米農産物市場の「一体化」2007

    • 著者名/発表者名
      松原豊彦
    • 雑誌名

      農業経済研究 (近刊予定)

    • NAID

      130004687175

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] FTAと農業・食料-NAFTAの経験から-2005

    • 著者名/発表者名
      松原 豊彦
    • 雑誌名

      経済 9月号

      ページ: 131-138

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] カナダ平原州の農業構造変化と近世代農協2004

    • 著者名/発表者名
      松原 豊彦
    • 雑誌名

      農業・農協問題研究 31

      ページ: 54-68

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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