研究課題/領域番号 |
16580219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
畜産学・草地学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
神田 修平 東京農工大学, 農学部, 助手 (20015118)
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研究分担者 |
黒川 勇三 東京農工大学, 農学部, 助教授 (00234592)
板橋 久雄 東京農工大学, 農学部, 教授 (00280991)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 乳牛 / ミルキングパーラー / 簡易廃水処理 / 廃水 / 有機質資材 / 簡易処理 |
研究概要 |
1.はじめに 酪農家におけるミルキングパーラーの排水処理は、塩素系の殺菌剤、酸性・アルカリ性洗剤等を含むために処理が難しい。それゆえ、ミルキングパーラー廃液の成分を分析し、それに適合する有機質資材を用いて簡易で安価な排水処理施設を構築する。 2.材料および方法【搾乳室・牛乳処理室排水の簡易処理装置の製作】 調整槽、第1ばっ気槽、第2ばっ気槽・第3ばっ気槽、沈殿槽のそれぞれ約1m^3の5つの浄化槽を塩ビパイプで繋いで製作した。調整槽には汲み上げポンプ、2〜3槽にはばっ気装置を取り付けた。 【排水および処理水の分析】 搾乳室の排水および処理水についてBOD、SS、N、P、K等を分析した。 3.結果および考察【簡易処理槽の改良】 フリーストール乳牛舎の搾乳室の排水を木炭・ゼオライト等の有機質資材を用いて処理を行った。当初、設置した処理装置では木炭の浮き上り、ゼオライトに微生物が付着しない等で浄化効果が認められなかった。そのため、2つの浄化槽をひも状接触材に変更した。また、排水貯留槽の貯留量により各槽に流れる流量が変化するので流量調整槽を設置し、汲み上げ水の一部を貯留槽に戻すことで、処理水のポンプアップ時に各槽を一定の流量で安定して流れるようにした。さらに浄化能力を高めるため、最終の沈殿槽上部にV字状の越流せきを設けた沈殿槽に改良した。汲み上げポンプをエアーリフトポンプに換え、流量を減らし運転時間を長く設定した。これらの改良で浄化能力が向上した。 【排水および処理水の分析】 当初、BODおよびSS値(ppm)は原水、処理水ともにそれぞれ650、170(BOD)および330、72(SS)と高くかったが、装置の改良後、処理水の値は両者とも良好な値を得た。n-ヘキサン値は原水では高く、処理水では減少した。しかし、原水や季節による変動も大きいと思われるため、接触材やばっ気装置の等のさらなる改良が望まれる。
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