研究課題/領域番号 |
16580264
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床獣医学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
高木 光博 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (40271746)
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研究分担者 |
井村 嘉美 (伊村 嘉美) 鹿児島大学, 農学部, 助手 (40336326)
宮本 明夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (10192767)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ウシ / 胎盤停滞 / ホルモン / MMP / Vasoactive peptide |
研究概要 |
ウシ胎盤停滞の発生機構を母体-胎子胎盤組織中の内分泌学的な側面から解明する目的で、胎盤組織中Progesterone(P4)、Estradiol-17β(E2)、Prostaglandin E2(PGE2)、Prostaglandin F2α(PGF2α)、Oxytocin(OT)、Oxytocin Receptor(OT-R)、Endothelin-1(ET-1)およびAngiotensin II(Ang II)の測定を行い、その測定結果から胎盤組織中の子宮収縮および血管形成に関与するPGE2、PGF2α、OT、OT-RおよびAng IIが胎盤の剥離と排出に重要な役割を果たしていることを示唆している。さらに、胎盤組織中各種ホルモン濃度測定による検討に加えて、胎盤組織中のプロジェステロン合成関連酵素である、P450scc、3β-hydroxysteroid dehydrogenase(3β-HDS)およびSteroidogenic acute regulatory protein(StAR)のmRNA発現動態、および胎盤組織中のコラーゲン分解に関わり、胎盤停滞との関連性が強く示唆されているMatrix metalloproteinases(MMP)-2,-9、およびそれらのインヒビターであるTissue inhibitor of MMP(TIMP)-2のmRNA発現動態を測定して、それらの発現動態と、分娩後の胎盤剥離との関連性を詳細に検証した。その結果、測定を行った3種類のステロイド合成酵素系mRNAの発現は、妊娠初期から分娩後にかけて母体胎盤よりも胎子胎盤において高いレベルで発現しており、中でもP450sccおよびStARは両胎盤組織において同様のmRNA発現動態で推移した。また、両胎盤組織中TIMP-2 mRNA発現は同様なレベルであったが、MMP-2とMMP-9 mRNA発現に関しては、妊娠期間中から分娩後に渡り、胎子胎盤組織中で母体に比較して約10倍高いレベルで発現していた。さらに、胎子胎盤におけるMMP-9とTIMP-2、母体胎盤におけるMMP-2とMMP-9のmRNA発現において、分娩を境とした劇的な発現パターンの変化が観察された。以上の結果から、胎盤組織におけるプロジェステロン合成関連酵素群、およびMMP-2、MMP-9とTIMP-2活性はウシにおける妊娠維持や、分娩後の胎子胎盤の母体胎盤からの剥離に重要な役割を果たす要因の1つであることが示唆された。本研究により得られた成果は、現在論文として投稿中である。
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