研究課題/領域番号 |
16590016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
宮岡 宏明 東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (10231622)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | α,α-二置換-α-アミノ酸 / dysibetaine / lactacystin / salinosporamide A / 2-(hydroxymethyl)glutamic acid / 合成 / 海洋天然物 / 海洋資源 / (-)-deoxydysibetaine |
研究概要 |
本研究は、α,α-二置換-α-アミノ酸構造を含む天然物の簡便かつ一般的な合成法の確立を目的に行ったものである。まず、α,α-二置換-α-アミノ酸構造を含む天然物の合成に有用なキラルビルディングブロックを開発した。開発したキラルビルディングブロックからグルタミン酸レセプターに対するアゴニスト作用を有する(R)-2-(hydroxymethyl)glutamic acidと(-)-deoxydysibetaineの合成を行った。さらにプロテアソーム阻害作用を有するlactacystinの形式全合成を行い、プロテアソーム阻害作用を有するsalinosporamide Aの合成の検討を行った。 すなわち2-amino-2-(hydroxymethyl)propane-1,3-diolを出発原料に用い、これと安息香酸の脱水縮合により得られたプロキラルなジオールに対し、リパーゼを用いた速度論的非対称アセチル化反応を行ったところ、高い光学純度のアルコール(>99%ee)が得られた。本化合物はα,α-二置換-α-アミノ酸構造を含む化合物の合成に有用なキラルビルディングである。キラルビルディングよりWittig反応による炭素の延長、オレフィンの還元等により(R)-2-(hydroxymethyl)glutamic acidと(-)-deoxydysibetaineの合成中間体をそれぞれ合成した。また、キラルビルディングより数工程で合成したアリルアルコールをSharpless不斉エポキシ化によりエポキシアルコールとし、Me_2CuLiによる位置選択的なメチル基の導入、水酸基の酸化、γ-ラクタムの合成、イソプロピリデン化によりlactacystinの合成中間体の合成に成功した。また、キラルビルディングを用いたsalinosporamide Aの合成検討も行った。
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