研究課題/領域番号 |
16590021
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 新潟薬科大学 |
研究代表者 |
北川 幸己 新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (60093853)
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研究分担者 |
関川 由美 新潟薬科大学, 薬学部, 助手 (50329330)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | タンパク質硫酸化 / 化学合成 / 固相ペプチド合成 / 硫酸化チロシン / チオエステル縮合法 / MALDI-TOF-MS / コノトキシン / コレシストキニン / 質量分析 / MALDI-TOFMS / α-コノトキシン / チオエステルセグメント縮合 |
研究概要 |
1.硫酸化α-コノトキシンの合成:硫酸エステルを損傷しないジスルフィド形成反応を検索し、2組のジスルフィド結合をもつ硫酸化α-コノトキシンPnIA/PnIBを化学合成した。本合成では、i)ジスルフィドを同時に架橋する方法、ii)ジスルフィドを2段階で選択的に架橋する方法、の両方法を採用した。また、Asp側鎖カルボキシ基を活用したside-chain anchoring法により、硫酸化α-コノトキシンEpIの合成を行った。 2.硫酸化チロシンを含むペプチドチオエステルの調製法の確立と硫酸化チロシンクラスターの合成への応用:硫酸化チロシン残基を含むペプチドチオエステルの簡便な調製を短鎖モデルペプチドで検討した。保護ペプチドを固相合成した後、チオエステル化、次いで低温下の酸処理による保護基の除去を行い、純度よく硫酸化チロシンを含むペプチドチオエステルを得た。これを用いてセグメント縮合を行ったところ、効率よく縮合が進行し、本法を長鎖硫酸化ペプチドの合成に適用できることを示唆した。 3.硫酸化ペプチドの質量分析とペプチド・タンパク質中の硫酸化部位の決定:合成ペプチドを用いて、硫酸化ペプチドに関するMALDI-TOF-MS情報を収集した。また、キモトリプシンの基質特異性を利用したペプチド・タンパク質中の硫酸化部位を決定する方法を、2種のモデル硫酸化ペプチドを用いて検討した。 4.合成硫酸化ペプチドの生体反応の解析への応用:化学合成した分子サイズの異なるコレシストキニン(CCK)ペプチドを用いて、CCKペプチドのプロセッシングに関する研究を米国チームと共同で展開した。前駆体タンパク質から細胞特異的に酵素によるプロセッシングを受けて種々の分子サイズのCCKペプチドが産生されること、またプロセッシングに関わる酵素も細胞・組織によって特異的であることなどを明らかにした。
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