研究課題/領域番号 |
16590036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 日本薬科大学 |
研究代表者 |
吉村 吉博 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (00147894)
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研究分担者 |
中澤 裕之 星薬科大学, 薬学部, 教授 (50150173)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 生活習慣病 / 診断法 / アラントイン / 電子ピン共鳴法 / 質量分析 / 尿酸 / 親水性相互作用クロマトグラフィー / 電気化学検出器 / スピントラッピング / 分離分析 |
研究概要 |
本研究では、非侵襲的な採取が可能な唾液を用い、尿酸の高感度・選択的な測定方法を開発した。尿酸の検出限界は3nM(S/N=3)、定量限界は10nM(S/N=10)と、HPLC/Coulo-ECD(検出限界10nM)及びHPLC/UV(検出限界180nM)よりも高感度・選択的に尿酸を測定することができた。7人の成人の唾液中尿酸値を測定したところ、平均値134.5±103.3μMであった。 尿酸は、生体内で酸化的ストレスにより引き起こされるフリーラジカルが作用することでアラントインが生成され、生活習慣病の診断法のひとつになると考えられる。そこで親水性相互作用クロマトグラフィー/質量分析法(HILIC/MS)を用いたアラントインの分離分析法及び生体試料を対象とした前処理方法を構築し、実際に生体試料分析に適用した。血清におけるアラントインの検出限界は、0.03pM(S/N=3)、定量限界は0.10FM(S/N=10)であった。本法を健常人6名に適用し、生体試料中アラントインの分析を行った結果、アラントイン濃度は尿(15.3〜163pM)、唾液(1.46〜16.7pM)、血清(1.18〜3.05pM)であった。 生体の酸化的ストレスを視野に入れ、尿酸と各種フリーラジカルとの反応性を電子スピン共鳴装置(electron spin resonance : ESR)によって検討した。尿酸がラジカルスカベンジング作用を示していることがわかった。また尿酸にスーパーオキシドとヒドロキシルラジカルが作用することによりアラントインの生成が確認できた。
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