研究課題/領域番号 |
16590055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
今井 康之 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (80160034)
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研究分担者 |
黒羽子 孝太 静岡県立大学, 薬学部, 助手 (90333525)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 抗体医薬 / IgA / 粘膜免疫 / ベロ毒素 / モノクローナル抗体 / 糖鎖認識 |
研究概要 |
経口投与によって粘膜局所ではたらく抗体医薬の創製をめざして、病原細菌やウイルス由来の抗原に対してIgA型モノクローナル抗体の作製法の開発に取り組んだ。すなわち、マウスを経鼻免疫してIgA産生誘導を行うとともに、鼻咽頭関連リンパ組織(NALT)を利用してIgAモノクローナル抗体を作製した。抗原としては、腸管出血性大腸菌O157:H7由来のベロ毒素の糖鎖結合サブユニット(Stx1B)を組換え型として発現し、タンパク質を完全に精製して用いた。Stx1Bは、マウスに対して免疫原性が低くIgA抗体産生誘導が困難であったが、抗原の化学的な架橋、ポリスチレン微粒子への吸着、リポソームへの封入によって、免疫効率の大幅な改善を認めた。得られたIgAモノクローナル抗体は、Stx1Bが認識する糖鎖を含む人工糖鎖リガンド(グロボトリオースをポリリシン骨格に結合させたポリマー)と固相化Stx1Bとの相互作用を極めて効率良く阻害した。一方、可溶性のStx1Bと細胞表面の標的糖鎖への結合に対しては、部分的な阻害にとどまった。その原因を調べるため、表面プラズモン共鳴を用いてIgA抗体への可溶性Stx1Bの結合を速度論的に解析したところ、強い中和活性を示したIgG抗体の場合と比較して、結合速度、解離速度の両面において劣っていることが分かった。さらに、Stx1B特異的IgAおよびIgGモノクローナル抗体をコードする全長cDNAを単離し、植物抗体をはじめとする組換え型抗体の作製の準備が完成した。また、今回の経鼻免疫およびNALTを用いる方法で、コレラ毒素や卵白アルブミンに対するIgAモノクローナル抗体の確立にも成功し、IgAモノクローナル抗体製造法としての応用性が高いことが示された。
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