研究課題/領域番号 |
16590084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
國枝 武久 崇城大学(旧名 熊本工業大学), 薬学部, 教授 (80012649)
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研究分担者 |
松永 浩文 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (10274713)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 2-オキサゾリジノン / 2-イミダゾリジノン / 2-チアゾリジノン / 触媒的光学分割 / 不斉アルキル化 / 水素移動型不斉還元 / 不斉Diels-Alder反応 / 触媒的不均斉化 / 屋根付き / 不斉合成 / 1,2-ジアミン / 水素移動型不斉還元反応 / イミノチオエーテル / 2-チアゾリン / 不斉補助剤 / 不斉配位子 / ラセミックスイッチ / キラル合成子 / 触媒的不斉化 / 不斉アルキル化反応 |
研究概要 |
本研究では、各種ラセミ医薬品のラセミックスイッチに寄与すべく、反応機構を基に設計合成した超効率不斉制御能を持つ三環性"屋根付き"不斉補助剤やその開環により得られる"屋根付き"β-アミノアルコール・アミノチオールやジアミン系不斉配位子の効率よい触媒的合成手法を開発するとともに、この特異な不斉空間に基づく完壁な不斉制御と高い汎用性の点に主眼を置き、評価できる高効率不斉合成プロセスの確立を目的とした。 (1)触媒的不斉化による"屋根付き"不斉源の簡易合成:簡単な複素5員環体と環状ジエン類との環化付加体の効率よい触媒的光学分割プロセスとしてオキサザポロジリン/ボランを用いる不斉脱アセチル化手法を開発した。本触媒手法が簡便な光学分割あるいは不均斉化法として複素環系不斉補助剤の簡易合成に共通に適用できることを実証し、ほぼ完壁な不斉制御能を示す"屋根付き"人工不斉源の簡易合成プロセスの開発に成功した。 (2)"屋根付き"ビシクロ骨格系不斉配位子を利用した効率不斉触媒プロセスへの展開:上記複素環系不斉補助剤の開環により立体遮蔽効果の高い"屋根付き"構造のアミノアルコール、ジアミン、アミノチオール系不斉配位子を各種合成した。不斉金属触媒反応系へ適用して、有用性・特異性を明らかにした。 i)オキサザボロリジン/ボラン系によるケトン類の不斉還元への利用(2-アミノアルコール系不斉配位子) ii)4,5-ジアルコキシ-2-イミダゾリドンの多目的不斉合成子の合成(2-アミノアルコール系不斉配位子) iii)不斉Ru(II)触媒によるケトン類の水素移動型不斉還元への利用(1,2-ジアミン系不斉配位子) iv)Pd(II)錯体によるアリルアセテートの不斉アルキル化への利用(2-アミノチオール系不斉配位子) v)Cu(II)触媒による不斉Diels-Alder反応への利用(2-アミノチオール系不斉配位子)
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