研究課題/領域番号 |
16590114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
有馬 英俊 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (50260964)
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研究分担者 |
甲斐 広文 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (30194658)
平山 文俊 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (90094036)
上釜 兼人 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (90040328)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | siRNA / シクロデキストリン / デンドリマー / 結合体 / キャリア / デリバリー / 高機能化 / RNAi効果 / Lipofectamine 2000 |
研究概要 |
種々の疾患に関連のある遺伝子の発現を微量で選択的に抑制可能なsiRNAは、水溶性かつ高分子であるため、細胞膜透過性が低く、医薬品に仕立て上げるためには何らかのキャリアの利用が必要とされている。一方、我々はPAMAMデンドリマーとα-シクロデキストリンとの結合体(α-CDE結合体)が遺伝子導入用キャリアとして優れた特性を有することを明らかにしてきた。そこで、本研究ではα-CDE結合体のsiRNAキャリアとしての有用性を明らかにするため,プラスミドDNA/siRNA/キャリアの三成分複合体およびsiRNA/キャリアの二成分複合体を用いて、それらを細胞にトランスフェクション後のルシフェラーゼ遺伝子の発現に対する抑制効果並びに細胞傷害性について検討した。三成分複合体系において、α-CDE結合体は市販の遺伝子導入試薬であるLipofectamine2000, TransFast, Lipofectinに比べて、安定な複合体を形成し、バラつきが少なく、高い遺伝発現抑制効果を示した。本実験条件下、α-CDE結合体系の細胞傷害性は見られなかった。二成分複合体系においても、siRNA/α-CDE結合体は優れた遺伝子発現抑制効果が得られるとともに細胞傷害性は観察されなかった。これらα-CDE結合体を含む三成分系および二成分系複合体の優れた遺伝子発現抑制効果は、安定な複合体の形成並びにトランスフェクション後のsiRNAおよびキャリアの細胞質への分布に起因することが示唆された。これらのことから、α-CDE結合体はsiRNA用キャリアとしての有効利用が期待される。現在、糖修飾α-CDE結合体を用いて細胞特異的なsiRNAのデリバリー法の開発について検討中である。
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