研究課題/領域番号 |
16590117
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 北海道薬科大学 |
研究代表者 |
森本 一洋 北海道薬科大学, 薬学部, 教授 (10113135)
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研究分担者 |
丁野 純男 北海道薬科大学, 薬学部, 助手 (90347790)
関 俊暢 Hokkaido Pharmaceutical University, Associate Proffesor (60196946)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 呼吸器感染症 / 抗生物質 / 肺細胞 / 肺胞マクロファージ / リポソーム製剤 / DDS / 呼吸器系感染症 / ドラッグデリバリーシステム |
研究概要 |
インフルエンザやSARS(新型肺炎)などのウイルスによる呼吸器感染症が世界的に猛威を振るっている。結核などの一旦収束していた細菌による感染症も再び慢性的な疾患や肺炎球菌による細菌感染症も現在大きな問題となってきている。化学療法剤(抗菌剤)で薬物治療を行う上で、治療薬が目的の組織、感染部位に有効治療濃度以上に効率よく移行しなければならない。本研究の目的は、ウイルス、細菌による感染症を含めた呼吸器感染の予防、治療を目的とした、抗菌剤の気道、肺の標的細胞へのドラッグデリバリーの確立である。ニューキノロン系抗菌薬、シプロフロキサシンを含ませたリポソームなどの微粒子製剤を作成し、これら製剤を実験動物(ラット)に肺または注射で投与し、抗菌剤の肺細胞、肺粘膜表面及び肺胞マクロファージへの移行性を速度論的に解析した。肺粘膜表面及び肺胞マクロファージへの移行性高い製剤に関しては、細胞移行性及び機構を単離培養細胞を用いてin vitro系を調べた。また、これらの製剤を直接的に肺に投与した場合の、製剤及び抗菌剤の肺細胞、肺胞マクロファージへの移行性について詳細に調べた。またPK/PDモデルを用いて治療効果を評価した。その結果、シプロフロキサシンを1000μmの粒子径のリポソーム製剤で肺投与することで、高い肺胞マクロファージ集積性及び肺粘膜表面濃度が示され、高い治療効果が得られることが明らかとなった。
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