研究課題
基盤研究(C)
1.唾液腺原基にラミニンペプチドで誘導されたクレフトの構造についてラミニンα5鎖のLG4モジュールEFループ配列LVLFLNHGHペプチドは器官培養下の顎下腺上皮に多数のクレフトを誘導する。このクレフトは隣接細胞間に形成され、幅は0.3μm、深いものでは10μm以上にもわたった。最深部ではクレフトは片側の細胞から庇様のびだしたアクチン線維の芯を持つ突起の基部に侵入していた。以上より、クレフトは隣接する細胞膜の単なる裂け目ではなく、その形成は上皮細胞自身の変形により引き起こされるものと考えた。2.上皮分枝形態形成における細胞骨格の役割胎生期マウス舌下腺器官培養システムにサイトカラシンD(CD)を添加する方法で、上皮形態形成におけるアクチン線維の役割を検討した。高濃度のCDでは上皮形態形成は強力に阻害されたが、低濃度のCDではクレフト形成が促進されるという妙味深い現象を発見した。これらの結果は上皮形態形成にアクチン線維のダイナミックスが深く関わることを意味する。3.ラミニンペプチドと細胞形態5種類のラミニンα鎖のEFループ領域に由来する相同ペプチドは、すべて細胞接着に関わる活性を保持している。これらの活性の詳細を明らかにするために、ヒトラミニン鎖EFループ由来のhEF-1-hEF-5を合成し、それぞれの特性を調べた。このうち、α1とα3に由来するhEF-1とhEF-3は線維芽細胞の中でラッフル膜とストレス線維をそれぞれ誘導した。4.膵島の形態発生ラット膵島の器官発生過程を免疫組織化学と3次元復興法で調査した。内分泌細胞集塊は、融合することによりその大きさを増し、同時に膵島に特徴的な細胞配列を獲得した。胎生期膵臓での細胞増殖は外分泌導管系で高く、また内分泌細胞と導管系組織との連絡は保持された。これらから、膵島が導管系の種々の領域で生じた複数の内分泌細胞集塊の融合により形成されることが示唆された。
すべて 2008 2007 2006 2005 2004
すべて 雑誌論文 (24件) (うち査読あり 12件) 学会発表 (36件)
Dev Dyn 236
ページ: 3451-3458
Developmental Dynamics 236
Biochemistry 46
ページ: 3966-3974
Biopolymers 46
ページ: 716-722
ページ: 966-3974
Biopolymers 88
ページ: 122-130
J. Biomed. Mater. Res. A 79
Journal of Biomedical Materials Research Part A 79・3
Jounal of Biomedical Material Research Part A 79
蛋白質、核酸、酵素 50
ページ: 374-382
Anatomical Science International 80
ページ: 71-79
10018271900
Biochemistry 44
ページ: 9581-9589
ページ: 5755-5762
Tannpakusitu kakusann Kouso (in Japanese) 50
Anat. Sci. Int 80
Anatmical Science International 80
Anatmical Science International (発表予定)
Biopolymers 76
ページ: 27-33