研究課題/領域番号 |
16590174
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
鷹股 亮 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (00264755)
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研究分担者 |
森本 恵子 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (30220081)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | エストロゲン / 摂食行動 / 浸透圧調節 / 視床下部 / バゾプレッシン / 日内リズム / 飲水行動 / c-Fos / 弓状核 / 視交差上核 |
研究概要 |
エストロゲンが摂食行動と浸透圧調節機能に及ぼす影響とそのメカニズムを明らかにすることを目的とした。7週齢の雌ラットの卵巣を摘出し、エストロゲン補充(E2)群とプラセボ補充(Pla)群に分けた。Pla群では、E2群に比べ摂食量が増加し、弓状核におけるc-Fos発現が有意に多かった。Pla群では、明期の摂食量の割合がE2群に比べて有意に大きくなった。視交差上核の明期のc-Fos発現は、Pla群ではE2群に比べて有意に少なく、明期と暗期のc-Fos発現量の差が小さくなった。これらより、エストロゲンが直接または間接的に視交差上核に作用し摂食パターンを変化させている可能性が示唆された。48時間絶食後の摂食量および弓状核におけるc-Fos発現の増加に両群間の差は認められなかった。エストロゲンは絶食により誘導される摂食行動には影響を及ぼさないが、自発的摂食行動に影響することが示された。次に浸透圧調節に及ぼすエストロゲンの影響を検討した。E2群とPla群で浸透圧刺激(1.5M NaCl;3.3ml/kg)に対する飲水量を比較すると、E2群でPla群に比べて有意に少なかった。中枢における浸透圧調節関連部位のc-Fos発現は、終板器官(OVLT)、室傍核(PVN)視索上核(SON)においてE2群の方が少なかった。また、PVN、SONのバゾプレッシン陽性ニューロンにおけるc-Fos発現の割合はE2群で有意に低かった。脳室内アンギオテンシンII投与に対する飲水量もE2群でPla群よりも少なく、OVLT、脳弓下器官(SFO)、正中視索前核(MnPO)およびPVN、SONにおけるc-Fos発現量が少なかった。SONのバゾプレッシン陽性ニューロンにおけるc-Fos発現の割合はE2群で有意に低かった。エストロゲンは浸透圧刺激性の飲水およびバソプレッシン分泌反応を抑制し、この浸透圧調節反応の抑制は、少なくとも一部は脳内アンギオテンシンIIに対する反応性の低下を介するものであると推察される。
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