研究課題/領域番号 |
16590192
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 神戸学院大学 (2005-2006) 神戸大学 (2004) |
研究代表者 |
春藤 久人 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (70206259)
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研究分担者 |
久野 高義 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50144564)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | カルシニューリン / 特異的免疫抑制薬 / 分裂酵母 / トランスポーター / 低分子量Gタンパク質 / イオンホメオスタシス / 細胞内輸送 / Ryh1 / Ypt3 / ゴルジ / エンドソーム / PI4P5K / グルカン合成酵素阻害薬 / ホスフォリパーゼC / プロテインキナーゼC / Rho / Ca^<2+> / Mn^<2+>-ATPase / Mn^<2+>ホメオスタシス / ゴルジ体 / エンドゾーム / ENTHドメイン / エンドサイトーシス |
研究概要 |
特異的免疫抑制薬タクロリムスは、脱リン酸化酵素カルシニューリンの抑制により薬理作用を発揮する。本研究では、分裂酵母の免疫抑制薬感受性変異体を単離することによ,りカルシニューリンと機能的に関連する遺伝子を同定し、免疫抑制薬の副作用発現に関与する遺伝子および作用機序を明らかにすることを目的として行った。研究期間内に以下の新たな知見が得られた。 1.分裂酵母P-typeCa^<2+>/Mn^<2+>-ATPaseであるPmr1とNramp関連メタルトランスポーターであるPdt1がMn^<2+>ホメオスタシスの調節を介して、協同的に細胞形態制御に関与することが示唆された。 2.分裂酵母アダプチンμサブユニットであるApm1がゴルジ体/エンドゾームにおいて、分泌、液胞融合および細胞インテグリティなどの種々の細胞機能に関与することが示唆された。 3.ENTHドメインタンパク質であるEnt1が分裂酵母においてエンドサイトーシスに必須の機能を果たしていることが明らかとなった。 4.分裂酵母ホスファチジルイノシトールー4-リン酸5一キナーゼであるIts3がRho/PKCシグナル経路以外に、PKCシグナル経路とは別の、P1c1シグナル経路を介して細胞壁インテグリティを制御していることが示唆された。 5.分裂酵母の2つの低分子量GTPaseであるYpt3とRyh1の機能解析を行った結果、Ryh1とYpt3はともにゴルジ/エンドソームに局在し分泌経路に関与して、Ypt3と協同的な機能を果たしていることが示唆された。 以上の結果から、カルシニューリンは種々のシグナル経路と協同的な作用を持ち、これらのシグナル経路がタクロリムスの副作用発現に関与していることが示唆された。
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