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αVβ8インテグリンによるTGF-β1の活性化が大腸癌の浸潤・転移に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 16590271
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部)

研究代表者

川島 篤弘  独立行政法人国立病院機構, 金沢医療センター(臨床研究部), 研究員 (20242563)

研究分担者 源 利成  金沢大学, がん研究所, 教授 (50239323)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードインテグリン / 大腸癌 / TGF-β1 / αVβ8 / β-カテニン / 浸潤・転移
研究概要

ヒト大腸癌におけるβ-カテニンの発現パターンと各種インテグリンの発現およびリンパ節転移との関連を検討した.大腸癌の手術材料67例(男性37例,女性30例,平均68.0才)のパラフィン切片および凍結切片を用いて,インテグリンα3β1,α5β1,β4,αVβ6およびβ8を染色した.浸潤先端部では,β-カテニンの核内集積がみられた17例のうち14例(82%)でリンパ節転移がみられた(p=0.0004).またβ8が陰性であった18例のうち12例(67%)でリンパ節転移がみられた(p=0.0192).αVβ6陽性例の内の76%,およびα5β1陽性例の内の92%はβ8も陽性となったが(p=0.0268),β-カテニンやリンパ節転移との相関は得られなかった.α3β1とβ4は大腸癌のほぼ全例で陽性であった.以上より,β-カテニンが浸潤先端部で核内集積し,かつβ8陰性の症例は,有意に臨床病期が進行しており,リンパ節転移も高頻度であった.ヒト大腸癌におけるTGF-β1とTGF-β受容体の発現を調べ,さらにTGF-β1の活性化に関わっているthrombospondin(TSP)の発現状況についても調べた.切片を用いた染色では,TGF-β1は40.5%が陽性で,TGF-β受容体は38.1%が陽性であった.20例では両者ともに陽性であり,有意に同時発現していた(p=0.0013).一方TSPは6例(7.1%)のみが陽性であり,TGF-β1の活性化に関係があるとは言えなかった.インテグリンβ8とTGF-β1の発現の関連性は,予想に反してインテグリンβ8とTGF-β1の発現には相関は認められなかった.αVβ6と,TGF-β1,TGF-β受容体,β-カテニンの発現にも関連はなかった.これまでの検討では,αVβ8の発現低下と癌の転移促進を意味づけるデータは得られなかった.

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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