研究課題/領域番号 |
16590309
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
市原 正智 名古屋大学, 医学部, 助教授 (00314013)
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研究分担者 |
高橋 雅英 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40183446)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | RET / GDNF / GZF1 / ureteric bud / BTB / POZ / HOXA10 |
研究概要 |
GDNFによりRETチロシンキナーゼの下流で誘導される遺伝子として同定されたGZF1(GDNF inducible zinc finger protein 1)は、Zn fingerモチーフおよびBTB/POZドメインを有する転写因子であり、腎臓の発生過程でureteric budに特異的に発現される。本研究ではGZF1のDNA結合配列を同定した。またGZF1の初めの6個のZn fingerがDNAとの結合に重要であることを示した。プロモーター部位にGZF1結合配列を有するreporterベクターは、GZF1により発現の抑制が得られた。データーベースサーチを行った結果、GZF1結合配列はHoxA10のプロモーター領域に含まれることが判明した。クロマチン免疫沈降法では、抗GZF1抗体による沈降物は、GZF1結合領域を含むDNA断片が含まれており、実際にGZF1はHoxA10のプロモーター領域に結合しHoxA10の遺伝子発現の調整に関与している可能性が示唆された(Morinaga T, Nucleic Acids Res.2005)。HoxA10が腎臓の器官形成にどの様な役割を果たしているかが今後の検討課題である。次にGZF1の機能解析を更に進めるためにGZF1と結合するタンパク質の同定を進めた。GZF1と共沈するタンパク質をLC/MS/MSを用いて解析した結果、2種類の既知タンパク質が同定された。このうちの一方は細胞内でGZF1と結合していることが、強制発現系、および内因性のタンパク質双方で免疫沈降法にて確認出来た。また核内における両者の共局在も確認された。さらにGZF1とこの既知タンパク質の結合部位の同定を進めるとともに、転写抑制因子と推察されているGZF1の機能におけるこの既知タンパク質の役割の解明を行った。
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