研究課題/領域番号 |
16590316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
本田 浩章 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (40245064)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | p130Cas(Cas) / アダプター分子 / ノックアウトマウス / アクチン / コンディショナルノックアウトマウス |
研究概要 |
P130Cas(Cas)は癌遺伝子v-Srcおよびv-Crkにより形質転換した繊維芽細胞において高いチロシンリン酸化を受ける130Kdの蛋白質として我々がクローニングした新規アダプター分子である。CasはN末端に1つのSH(src homology)3を持ち、それに引き続いてSH2結合モチーフを繰り返す領域、およびプロリンに富む領域から成る構造を持ち、これらの機能ドメインを介して細胞内情報伝達に関与していると考えられる。我々はCasの生物学的機能を明らかにする目的でCasのノックアウトマウス(Cas-/-)を作製し、Casはアクチン線維の束状形成を司ることにより個体形成およびSrcによる形質転換に必須であることを見いだした(Honda H. et al. Nature Genet. 19 : 361-365, 1998)。しかし、Cas-/-は胎生致死となってしまうため、Casが成体の様々な組織においてどの様な機能を果たしているかは不明のままである。この問題を解決する目的で、我々はCasのコンディショナルノックアウトマウスの作製を試みた。CasのSH3およびSH2結合モチーフを4回含むエクソン2をloxPで挟んだマウスを作製し、各種プロモーターのもとでCreを発現するトランスジェニックマウスとの掛け合わせを行った。これらのマウスでは確かにエクソン2の組織特異的な欠損を認めたが、予想外のことにエクソン1からのメッセージが欠質したエクソン2をスキップして下流のエクソン3へとつながってしまい、エクソン2のみを欠いた短いCasが発現している事が判明した。これらのマウスの解析では特に表現系および病理学的解析で異常を認めず、エクソン2のみを欠いたCasは成体の定常時では正常Casと同様に機能することが明らかとなった。そこで我々は、このCasエクソン2欠損マウスに組織障害や腫瘍発症などの負荷をかけることにより差が認められるかどうかの実験を行っている。さらに、Cas全長を欠いたコンディショナルノックアウトマウスを作製する目的で、Casのエクソン2にCas cDNAをノックインし、それをloxPで挟んだマウスの作製も併せて行っている。
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