研究課題/領域番号 |
16590318
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
伊藤 隆明 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (70168392)
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研究分担者 |
宇高 直子 熊本大学, 助手 (90285106)
松川 昭博 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (90264283)
荒木 令江 熊本大学, 講師 (80253722)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 肺癌 / 細胞分化 / 神経内分泌 / hASH1遺伝子 / Notch1遺伝子 / DNA microarray / 質量分析 / STAT3 / 肺小細胞癌 |
研究概要 |
本研究の目的は、1)肺の神経内分泌分化のマスター遺伝子であるhASH1遺伝子の肺癌細胞培養株への導入実験を行い、神経内分泌分化関連mRNAおよび蛋白質の変化を網羅的に明らかにする。2)非小細胞癌の神経内分泌分化獲得、あるいは小細胞癌の神経内分泌形質消失時に見られる細胞分化、増殖、細胞形態の変化について観察し、神経内分泌分化の生物学的な意義を明らかにする。3)網羅的な発現変化解析から、神経内分泌分化の鍵になると思われる新たな候補分子を見出し、その機能を明らかにする。 hASH1遺伝子導入肺腺癌、扁平上皮癌株、Notch1遺伝子導入およびhASH1アンチセンス遺伝子導入肺小細胞癌を樹立した。hASH1遺伝子導入非小細胞肺癌培養細胞は、神経内分泌形質を示すが、細胞増殖能、ヌードマウス皮下移植による腫瘍形成能、転移能には対照細胞と相違が認められなかった。一方、Notch1遺伝子導入小細胞肺癌培養細胞は、神経内分泌形質の失い、浮遊系形態から固着性形態へと形態変化を示した。また、Affymetrix社のhuman genome U133A arrayによりDNA microarray解析をした。また、肺上皮の分化決定におけるNotch1→Hes1〓Mash1経路と他のシグナル伝達経路(特にJAK/STAT経路)との関係について検討した。hASH1およびHes1蛋白と結合する関連する分子の同定や機能解析のために、FLAG-HA-hASH1遺伝子導入肺腺癌(A549)培養細胞を樹立した。今後、この研究テーマについて更に詳細に質量分析も含め解析し、肺の上皮細胞の分化決定機構のより詳細な分子機構を明らかにしていきたい。
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