研究課題/領域番号 |
16590320
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
守山 正胤 大分大学, 医学部, 教授 (90239707)
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研究分担者 |
松浦 恵子 大分大学, 医学部, 助手 (00291542)
泥谷 直樹 大分大学, 医学部, 助手 (80305036)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ARPP / インスリン / 骨格筋 / 糖尿病 / グルコース / ノックアウトマウス |
研究概要 |
我々は最近新しい蛋白質ankyrin-repeated protein with PEST and praline-rich region (ARPP)を同定し、報告した。ARPPは中央に4つのアンキリンリピートと呼ばれる構造をもつことを特長とする。ARPPのアミノ酸配列は、心筋で特異的に発現する蛋白質cardiac restricted ankyrin-repeated protein (CARP)と52%の相同性を有している。CARPが心筋特異的であるのに対して、ARPPは心筋と骨格筋に特異的に発現する。骨格筋内では1型筋線維に抗発現する傾向を示す。これまでの研究で、ARPPを発現誘導した筋芽細胞においてsiRNAを導入してその発現阻害を行うとインスリン刺激によるグルコースの細胞内取り込みを抑制することを見出している。今回の研究で、1) ARPPがキネシンと直接結合すること、2) ARPPは細胞内で微小管と共局在すること、3) EGFP-ARPP蛋白質はインスリン刺激に反応して細胞質から細胞辺縁へ移動することを見出した。4) ARPP遺伝子ノックアウトマウスを用いて糖負荷試験を行ったところ、耐糖能の低下を認めた。 これらの実験結果よりARPP蛋白質がインスリンによるグルコース取り込みに深くかかわることを示唆するものと考えられた。
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