研究課題/領域番号 |
16590340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
由井 克之 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (90274638)
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研究分担者 |
本間 季里 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (70307940)
都田 真奈 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (30398151)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | マラリア / T細胞 / 記憶細胞 / 樹状細胞 / サイトカイン / マクロファージ / パターン認識受容体 / 免疫制御 / スポロゾイト / 防御免疫 |
研究概要 |
1.赤内型マラリア原虫によるT細胞免疫応答の修飾 マラリア原虫P.yoelii 17XNL(弱毒株)感染治癒マウスCD4^+ T細胞の原虫特異的免疫応答とその防御効果について解析した。治癒マウス脾CD4^+ T細胞は原虫抗原特異的な増殖反応を示し、記憶細胞の存在が示された。しかしながら、IL-2産生は殆ど検出されずIL-10産生が高かった。さらに、精製CD4^+ T細胞を受け身移入したマウスにP.yoelii 17XLスポロゾイトの感染実験を行ったところ、有意な防御効果は得られなかった。これら記憶CD4^+ T細胞が機能的に修飾を受けている可能性が示唆された。 2.マラリア感染マウス樹状細胞の機能解析 P.yoelii 17XL(強毒株)感染マウス及びP.yoelii 17XNL(弱毒株)感染治癒マウスの脾樹状細胞の性状を解析した。正常樹状細胞と比較し、共にLPS等Toll-like receptor(TLR)刺激に対するIL-12産生は低下しており、IL-10産生が増加していた。一方、T細胞に対する抗原提示能力はMHC class I経路、MHC class II経路共に特に低下してはいなかった。IL-10産生増加の機構と、抗原提示されたT細胞の機能についてさらに解析を進めている。 3.免疫応答を制御する転写因子IRF-4の樹状細胞・マクロファージにおける機能 転写因子IRF-4は、免疫細胞(リンパ球・樹状細胞・マクロファージ)に発現されている。本研究では、IRF-4が特定の樹状細胞サブセットの分化に必須の役割を果たしていること、またTLRの刺激伝達に抑制的に働くことを明らかにした。この抑制は、主としてMAPキナーゼJNKやNF-κB活性化を制御している。
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