研究課題/領域番号 |
16590386
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
櫻木 淳一 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (90273705)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | HIV-1 / レトロウイルス / RNA / パッケージング / 二量体化 / ビリオン / HIV / RNAゲノム / ウイルス / 粒子形成 |
研究概要 |
HIVの粒子構造やHIVゲノムの二量体化及びパッケージングについては内外の研究者が解析をおこなっているが、ゲノム二量体化の理由やウイルス粒子内部の構築物など未だ判っていない事柄は多い。 申請者はウイルス粒子内ゲノムの二量体化の程度をこれまでにない明瞭さで測定する独自の系を確立した。この系を用いてHIVゲノムの二量体化が、多段階からなるゲノムパッケージング反応の必須の一段階であるという新しい可能性を示唆したり、単量体ゲノムのみを持つ成熟ウイルスの作成に世界で初めて成功し、パッケージングに必要なのは二量体化したゲノムではなく二量体化シグナル領域の二量体化であることを示している。本研究に与えられる二年間で、HIVのRNPを精製して含有因子の解析や凍結電子顕微鏡による構造解析を行えるようにすることと、HIVのゲノム二量体化必要十分領域の決定を通して実際に二量体化やパッケージング活性を持つ構造部分や塩基の特定を目指し、二量体化部分の構造・機能相関を解明して、同時に二量体化阻止によるHIV感染阻害法の開発の端緒を得ることを目的とした。RNPの精製は界面活性剤の成分を検討することによってヌクレオカプシド含有量の多い分画を特異的に採取する可能性を見いだし、この分画の二次元電気泳動を試みた。またゲノム二量体化必要十分領域の初めての詳細な特定に成功し、さらにゲノム組換え解析系を開発することでこの領域中の機能領域解析も行い、SL1のヘアピンループのみが責任部位であることを明確にした。
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