研究課題/領域番号 |
16590390
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
鈴木 隆 静岡県立大学, 薬学部, 助教授 (20240947)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | シアリダーゼ / インフルエンザウイルス / ノイラミニダーゼ / Low-pH安定性 / NA遺伝子 / 新型インフルエンザウイルス |
研究概要 |
本研究は、1957年に出現したヒトH2N2型ウイルス株や1968年に出現したヒトH3N2型ウイルス株のNA遺伝子に見出された酸性条件下においてもシアリダーゼ活性を保持しているNA遺伝子が、ヒトやブタなどの哺乳動物におけるインフルエンザウイルスの感染、増殖、伝播にどのような役割を果たしているのかを明らかにすることを目的とする。これまでに、シアリダーゼ活性のlow-pH安定性を規定するアミノ酸部位を置換したN2型変異NA遺伝子のcDNAから、遺伝子操作系(リバースジェネティクス)によりA/WSN/33(H1N1)株の遺伝子を基盤にシアリダーゼ活性のlow-pH安定性のみが異なる4種類のインフルエンザウイルスを作製し、これらウイルスのMDCK細胞とマウス感染モデルにおける増殖性を比較した結果、ウイルスシアリダーゼは、これまで報告されていたようにインフルエンザウイルスの感染増殖後に新たに形成された子孫ウイルス粒子の形成と出芽過程で機能するだけでなく、ウイルス粒子の細胞内侵入初期過程においても機能していることを見出した。そこで本年度は、これら4種類のインフルエンザウイルスを用いて、エンドゾーム内での酸性pHにおけるウイルス膜とエンドゾーム膜の融合に伴ったウイルス粒子の脱殻やウイルス粒子の形成と出芽の過程におけるシアリダーゼ活性の影響を比較解析した。抗NP単クローン抗体を用いた共焦点レーザー顕微鏡によるウイルス粒子の脱殻過程の解析や赤血球吸着法によるゴルジ装置内でのHAからのシアル酸除去能の比較から、これらウイルス間で脱殻や出芽過程に相違は認められなかった。一方、endosome/lysosome内のlow-pH条件下におけるシアリダーゼ活性がウイルスの増殖性に大きく影響していることが判明した。本研究成果はインフルエンザウイルス侵入過程におけるNAの新たな機能を示唆するものである。
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