研究課題/領域番号 |
16590393
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
小池 克郎 北里大学, 北里生命科学研究所, 教授 (30085625)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | B型肝炎ウイルス / HBV / Xタンパク質 / ミトコンドリア機能障害 / 電子伝達系 / ミトコンドリア膜電位 / タンパク質導入ドメイン / アポトーシス関与ドメイン / 肝炎 |
研究概要 |
(1)Xタンパク質による電子伝達系阻害機構の解析 これまでに、B型肝炎ウイルス(HBV)のX遺伝子導入細胞が産生するXタンパク質がミトコンドリアに局在し、ミトコンドリアの膜電位の低下、ATP産生の減少、活性酸素生成等によりアポトーシスを引き起こすことを明らかにしてきた。得られた知見より、Xタンパク質はミトコンドリア電子伝達系を障害し、細胞死を誘発していることを推定した。そこで、Xタンパク質が電子伝達系のどのステップを障害しているのかを生化学的手法により解析した。ヒト肝がん培養細胞およびマウス肝臓より単離したミトコンドリアを用いたin vitro系に、大腸菌で発現させ精製したリコンビナントXタンパク質あるいはその変異体を加え、電子伝達系複合体の酵素活性を測定する方法を用い、電子伝達系のどの過程に作用しているかを直接的に調べた。 (2)Xタンパク質のタンパク質導入ドメインの同定 HBV Xタンパク質はHIV TATタンパク質と同様に、培地に加えることによって細胞に導入されることを明らかにした。Xタンパク質の場合、感染細胞に隣接した細胞にもXタンパク質が伝播し、by stander効果による肝炎症状の増悪化をひき起こしている可能性もあり、タンパク質導入法によるその性質の解明は臨床面でも重要である。そこで、種々のXタンパク質の変異体を作成し、大腸菌で発現、精製し、導入に必要なドメインと、アポトーシスに関与するドメインの同定に成功した。タンパク質導入能を持つタンパク質は、HIV TAT以外にも今までに数多く報告されてきているが、これらタンパク質の多くはウイルスのタンパク質である。なぜウイルスタンパク質に細胞内導入能を持つものが多いかその理由は不明であるが、ウイルス性疾患を理解する上で興味深い。
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