研究課題/領域番号 |
16590411
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
竹田 和由 順天堂大学, 医学部, 講師 (80272821)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | NK細胞 / NKT細胞 / TRAIL / DR5 / ICOS / CD94 / NKG2 / TWEAK / IFN-γ / BCG / マクロファージ / perforin / 分化 / 抗体療法 |
研究概要 |
NK細胞とNKT細胞による標的細胞の認識、傷害機構を明らかにし、その機能分子の応用による免疫系の制御をめざして研究を行った。 1.TNF-related apoptosis-inducing ligand(TRAIL)が幼弱なマウスのNK細胞における中心的な細胞傷害活性分子であり、免疫系が未熟な幼弱期の生体防御において重要であることを明らかにした。同時に、adultマウスの肝臓に存在するTRAILを発現したNK細胞は、mature NK細胞への分化機能を有するimmatureなNK細胞であることを示した。 2.NK細胞による抗腫瘍サーベイランスで重要なTRAILを癌治療へ応用すべく、TRAILの細胞死誘導レセプター(DR5)に対するアゴニスティック抗体(MD5-1)を作製した。MD5-1の投与はTRAIL感受性腫瘍を拒絶に導き、さらにT細胞依存性の腫瘍特異的免疫反応を速やかに誘導し、TRAIL耐性変異株に対しても強い抗腫瘍効果を発揮することを示した。 3.NKT細胞の機能発揮に、補助シグナルのICOSが重要な役割を担っていることを示した。 4.特異的リガンドで活性化されたNKT細胞では、抑制性NK細胞レセプター(CD94/NKG2)の発現が一時的に消失する。この時に、α-Galactosylceramideによる再刺激を行うと、10倍以上のサイトカインの産生および抗腫瘍効果が見られた。また、このNKT細胞の機能制御はIFN-γにより調節されていることを見出した。 5.BCGによる膀胱癌の治療時に腫瘍内に浸潤したT細胞に、TRAILの発現が誘導されていることを見出した。 6.TRAILと同様にTNF super familyに属するTWEAKが、マクロファージに発現しており、腫瘍増殖に抑制的に作用し、腫瘍サーベイランスを担っている可能性を示唆した。
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