研究課題/領域番号 |
16590414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
疋田 正喜 独立行政法人理化学研究所, 分化制御研究グループ, 上級研究員 (60228715)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | PLC-γ2 / IgG1 / 記憶応答 / クラススイッチ / 抗原受容体 / シグナル伝達 / シグナル / コンディショナルノックアウト / IgGl / BCRシグナル / Cre recombinase / B細胞 / リンパ球分化 |
研究概要 |
Phospholipase C(PLC)-γ2の記憶応答における役割を明らかにする目的で、我々が作製したPLC-γ2コンディショナルノックアウトマウスとIgG1-Creマウスを交配した。IgG1-Creマウスにおいては、γ1 germline transcriptを合成するように分化した細胞においてのみCre recombinaseを発現する。そのため、未熟B細胞が成熟B細胞に分化する過程は、まったく正常に行われ、その後、抗原等に反応してIgG1へとクラススイッチした細胞においてPLC-γ2が欠落する。このことから、IgG1クラスの記憶応答と他のクラスの記憶応答を比較することにより、PLC-γ2を介するシグナルが記憶応答において果たしている役割を厳密に明らかにすることが出来ると期待される。 前年度において、PLC-IgG1-Creを作製し、このマウス由来のB細胞を用いてin vitroでIgG1へのクラススイッチを誘導した場合に、IgG1陽性細胞でCreが発現し、PLC-γ2遺伝子座におけるLoxP組換えによる欠失が確認された。そこで、本年度は、これらのマウスの血中抗体価を測定した。その結果、血清中のIgG1クラスの抗体価が顕著に低下していた。このことは、IgG1陽性細胞の活性化において、PLC-γ2が非常に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。さらに、免疫後にIgG1クラスの抗原特異的抗体の産生量が選択的に低下していることも明かとなった。
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