研究課題/領域番号 |
16590436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 大分大学 (2005) 浜松医科大学 (2004) |
研究代表者 |
大橋 京一 大分大学, 医学部, 教授 (20137714)
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研究分担者 |
江口 研二 東海大学, 医学部, 教授 (30349336)
兵頭 一之介 筑波大学, 大学院, 教授 (60416469)
内田 信也 静岡県立大学, 薬学部, 講師 (80372522)
小手川 勤 大分大学, 医学部, 助教授 (20264343)
橋本 久邦 国立大学法人浜松医科大学, 医学部附属病院, 教授 (10009558)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | モルヒネ / 遺伝子多型 / オピオイド受容体 / UGT2B7 |
研究概要 |
モルヒネの薬効には大きな個人差が認められ、モルヒネの薬物体内動態や薬力学に関する臨床薬理学的検討を通し、適正使用への応用が求められている。我々はモルヒネ投与中の癌患者においてM-3-G/モルヒネ(M)及びM-6-G/M血中濃度比率が10倍以上の個人差を認め、モルヒネ主代謝酵素であるUGT2B7の遺伝子多型の関与が示唆された。また、モルヒネの脳血管関門に存在するp糖蛋白遺伝子MDR-1や脳内オピオイドμ受容体遺伝子OPRM1における遺伝子多型(118A>G)について文書による同意を得た45名の癌患者で検討した。このうち12名(平均年齢65.8歳:平均体重:54.4kg)においてモルヒネ及び代謝物血中濃度の測定を実施した。OPRM1のホモ変異型であるG/Gが4名〔投与量:27.5±9.6mg/day (mean±SD)、血中モルヒネ(M)濃度:6.1±6.5ng/mL, M6G/M:7.9±4.1〕、ヘテロ変異型A/Gが4名〔投与量:32.5±18.9mg/day、血中モルヒネ(M)濃度:5.4±2.9ng/mL, M6G/M:8.4±3.0〕、野生型A/Aが4名〔投与量:142.5±149.7mg/day、血中モルヒネ(M)濃度:28.3±28.7ng/mL, M6G/M:6.0±1.5〕であった。臨床効果ではOPRM1のG/Gにおいて強い吐気や強い眠気などの副作用が認められたが、野生型A/Aにおいてはモルヒネ投与量が多いに関わらず、副作用はほとんど認めなかった。MDR1とOPRM1の多型には関係を認めなかった。モルヒネの臨床効果には脳内オピオイドμ受容体遺伝子多型が大きく関与している可能性が示唆された。
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