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ヘリコバクターピロリによる血小板活性化亢進機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16590449
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 病態検査学
研究機関山梨大学

研究代表者

浅妻 直樹  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 講師 (60293445)

研究分担者 尾崎 由基男  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (30134539)
佐藤 金夫  山梨大学, 医学部, 教務職員 (20242662)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード血小板 / ヘリコバクター / Vac A / GPIb / von Willebrand因子 / GEMs / 血小板凝集 / 血小板活性化 / ヘリコバクター・ピロリ / VWF
研究概要

Helicobacter Pylori(H.pylori)は、消化性潰瘍の発症過程に関与していることが明らかになった、病原性を有する細菌の1つである。一方、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)でH.pylori感染陽性患者に菌の除菌治療によりITPが改善されるという臨床経過が報告されている。また、消化性潰瘍による胃粘膜血流障害がH.pylori感染者でより増強され、血栓形成傾向が亢進していることも明らかになってきた。このように臨床上、H.Pylori感染により血小板機能が亢進する可能性が示唆されている。しかし、現在、その作用機序はほとんど解明できていない。本科学研究費を用いてH.pylori菌と血小板活性化の相互作用に焦点を当てて、H.pyloriの菌毒素蛋白であるVac Aにより、血小板による血栓形成機序が亢進するという血小板活性化メカニズムの解明を試みた。血栓形成の初期反応には、傷害された血管に露出した内皮下組織の1つであるコラーゲンと血小板との結合が重要であり、血小板膜糖蛋白GPIb複合体に、コラーゲン組織に結合した血中von Willebrand因子(VWF)が結合する。本研究により、Vac Aにより血小板からのPセレクチンが濃度依存的に放出され、Vac A濃度が120nMでPセレクチンの放出が最大になることが明らかになった。またVWF-GPIb複合体を介した血小板凝集がVac A存在下で増強された。VWF-GPIb複合体を介した信号伝達がスフィンゴ脂質、コレステロールに富む細胞膜上の領域(GEMs)と関連があると考えられているが、Vac A処理したビオチンラベル血小板を抗Vac A抗体で免疫沈降した検討により、Vac Aが血小板のGEMs領域に存在する血小板受容体と結合することがわかり、CNBrビーズにVac Aを結合させた解析により約130kDaの血小板膜蛋白がVac Aと結合することが判明した。これについてはTOF/MSで解析中である。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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