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発がん性化学物質が選択的スプライシングに及ぼす影響の評価

研究課題

研究課題/領域番号 16590475
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 衛生学
研究機関神戸大学

研究代表者

李 明鎭  神戸大学, 医学系研究科, 講師 (20273766)

研究分担者 西尾 久英  神戸大学, 医学系研究科, 教授 (80189258)
綾木 仁  神戸大学, 医学系研究科, 助教授 (80222701)
西本 啓介  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00362773)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード発がん性化学物質 / 選択的スプライシング / カドミウム / ホメオボックス遺伝子 / スプライシング関連因子 / 重金属
研究概要

本研究は、発がん物質として知られる様々な化学物質の曝露がスプライシング反応に及ぼす影響を調べるとともに、それによって産生される選択的スプライシング変異体を検出・解析し、スプライシング変異体の生成と発がんとの関連性を評価するものである。本年度には以下の実験を行った。
1.ミニ遺伝子を用いたin vitroスプライシング反応系で、発がん性有害重金属の投与がスプライシング効率に及ぼす影響を調査した。10μM Cdの投与は亜鉛キレート剤の投与で停止した第2段階スプライシング反応を約72%回復させ、50μM以上の濃度では再び阻害した。10μMHgでは約4%回復されたが、Co,Cu,Mg,Mnによる回復は見られなかった。このようなCd特有の作用は、スプライシングの恒常性を混乱させ、選択的スプライシング変異体を生成するなど、スプライシング撹乱作用をもたらす可能性を示唆する。
2.Cd投与HeLa細胞におけるスプライシング関連因子Slu7、SF3a60、SF3a66、SF1、ZNF269のmRNA発現量の変化を調べた。このうち、SF1とZNF269 mRNAは10μMCd投与により経時的に増加した。ZNF269は選択的スプライシングと関連していることが報告されており、Cdによる発現量の増加はスプライシング変異体の生成を誘導する可能性があると考えられる。
3.さらに、differential display法を用いて、Cd投与により発現量が変化する数種のホメオボックス遺伝子を検出した。10μMCdによりHOXA7,HOXA9遺伝子の発現が減少し、HOXB8の発現は増加した。これらホメオボックス遺伝子の発現変動は発がんとの関連性が報告されており、Cdの発がん作用に関わる可能性を示唆した。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Cadmium restores in vitro splicing activity inhibited by zinc-depletion2006

    • 著者名/発表者名
      Myeong Jin, Lee
    • 雑誌名

      Archives of Toxicology (Epub ahead of print)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Cadmium restores in vitro splicing activity inhibited by zinc-depletion.2006

    • 著者名/発表者名
      Myeong Jin Lee
    • 雑誌名

      Arch Toxicol (Epub ahead of print)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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