研究課題
基盤研究(C)
欧米人とは生活習慣の異なる日本人男性においても、ブレスローらの研究と同様、生活習慣と健康状態は強く関連していた。しかしながら、女性ではその関連は認められなかった。全般的に、女性は男性に比して良い生活習慣を有しており、かつ健康状態も良好であることが異なる結果が得られた原因の一つと推測される。どの生活習慣が健康状態と最も関連するのかいう点では、多変量解析の結果、男性では「食生活に気をつけている」が不健康状態と有意な負の関連、即ち食生活に気をつけている人ほど健康状態が良いことが示された。近年、食への関心が高いことから、この方面へのアプローチが健康状態の維持・改善に有効である可能性が示唆され、予防プログラム作成の際には留意すべき事項である。しかし、変えることの容易な生活習慣は個人によって違う。本研究結果は、容易なものから一つずつ健康習慣を増やすことが良い健康状態に繋がることも示唆しており、個別のアプローチが有効と考えられる。一方、女性では、健康習慣と健康状態との間に関連はみられなかった。しかし、多変量解析の結果、女性の健康状態には年齢が強く関連しており、特に、50歳代という年齢が強く不健康状態と関連していた。閉経後を意識した生活習慣病の予防対策が必要と考えられる。さらに、糖尿病、インスリン抵抗性、心血管疾患の発症と密接な関連が知られてきた脂肪組織由来のサイトカインの一つであるアディポネクチンに着目し、その濃度に対する閉経の影響について検討した。閉経後女性は閉経前女性に比してアディポネクチン濃度は高値であった。また、閉経後、アディポネクチンのインスリン抵抗性への関与は増大していた。
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