研究課題/領域番号 |
16590548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
山本 伊佐夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (30277917)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 舌癒着症 / 乳幼児突然死症候群 / 舌癒着症矯正術 / 組織酸素飽和度 / 動脈血酸素飽和度 / 呼吸 / 睡眠時無呼吸症候群 / 哺乳 / 睡眠 / 組織血液酸素飽和度 / 寝返り / 向き癖 |
研究概要 |
舌癒着症矯正術を希望する乳児433名に対し睡眠状態、哺乳状態、泣き方、抱き癖、向き癖、無呼吸の有無などを術前後に質問調査した。結果、72.9〜98.3%の症状改善がみられ、95.1%の母親は本矯正術を受けたことに満足していた。 簡易型終夜睡眠モニターを術前後に貸し出し、睡眠時の動脈血酸素飽和度(SpO_2)、脈拍、口鼻呼吸を測定した。結果、術後SpO_2平均値、SpO_2最低値、SpO_295%以上の割合は有意に上昇し脈拍数は減少する傾向がみられた。慢性的な低酸素症の改善に有効と思われた。 舌癒着症児20名に全身麻酔下にて矯正術中、レーザー組織血液酸素モニターを用い頭部と下腿の組織血液酸素飽和度(StO_2)を経時的に測定した。平均StO_2値は、術後いずれも高度な有意差で増加した。舌小帯およびオトガイ舌筋切離と同時に呼吸が改善されることが示唆された。 SIDSと診断された26例に対し全身所見、口腔内所見、解剖所見を調べ、また保護者へ生前のSIDS児の状態について質問調査を行なった。SIDS児の発症月齢は平均4.4±2.3ヶ月であった。舌癒着度は確認できた23例中21例が重度、1例が中度、1例が軽度であった。生前の状態を保護者から聴取できた16例について舌癒着症状を分析した結果、寝つきが悪いが12例(75.0%)に(一般では21.4%)、抱き癖および向き癖がともに10例(62.5%)に(一般ではそれぞれ48.2%、36.1%)見られた。発見時体位はうつ伏せが16例、仰向けが10例であった。発見時体位がうつ伏せの16例中11例(不明3例を除く)は、生前の最終確認時体位が仰向けで、つまり寝返りを打った後に死亡していた。その11例中6例は、初めて寝返りをした日から2週間以内に死亡していた。また寝返り後死亡した11例中5例は、一般的な寝返り開始時期である生後5ヶ月より前に死亡していた。今回の調査から、重度の舌癒着症児で、寝つきが悪く、向き癖の症状があり、寝返りを早期に開始する児で寝返りを開始した直後はSIDSの危険性が高いことが示唆された。
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