研究課題/領域番号 |
16590550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
西尾 元 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (90253260)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 虐待 / ストレス / 絶食 / アポトーシス / Fyn / Fas / 胸腺 |
研究概要 |
虐待児童では胸腺の退縮が観察されること、また胸腺退縮にアポトーシスが関与することが報告されていることから、アポトーシスに関連する情報伝達物質が虐待の有無を示すマーカーとなりうることが予想されるので、本研究計画では、アポトーシスに関連するシグナルのうち特にFas,Fynに注目して検討をおこなった。実際の虐待児童にしばしばみられる慢性の絶食ストレスをFynのノックアウトマウスに負荷して検討をおこなった。コントロール動物(Wild type)に慢性の絶食ストレスを負荷すると胸腺重量の著明な減少が観察され、同時に胸腺細胞のうちCD4+CD8+(Double Positive)細胞の割合が特に減少していることが判明した。このことは慢性の絶食ストレス負荷により胸線細胞にアポトーシスが生じ、その結果胸腺が退縮したことを示している。これに対し、Fynノックアウトマウスでは、Wild typeに観察された変化は全く検出されなかった。さらに、アポトーシスを組織学的に検出するTUNEL染色をおこなったところ、Wild typeの胸腺では皮質の著明な萎縮とともにTUNEL陽性シグナルが多数検出されたのに対して、Fyn kinaseのノックアウトマウスではTUNEL陽性シグナルは絶食負荷しなかったマウスの胸腺と同程度の結果を示した。このことは、Fynは胸腺細胞のアポトーシスシグナルに関与しており、慢性の絶食ストレス負荷により誘導される胸腺退縮現象に役割を果たしていることを示している。またアポトーシスに重要なFasの欠乏マウスも同様に絶食ストレスによる胸腺退縮に抵抗性を示した。FynがFasの経路に関与するとの報告があるので、絶食ストレスに伴う胸腺退縮現象にこれらの分子を介する経路が関与しているものと推定された。
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