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漢方薬作用機序の細胞薬理学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 16590558
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 内科学一般(含心身医学)
研究機関鳥取大学

研究代表者

長谷川 純一  鳥取大学, 医学部, 教授 (60189529)

研究分担者 三浦 典正  鳥取大学, 医学部, 助教授 (30325005)
原田 知実  鳥取大学, 医学部附属病院, 助手 (90403435)
佐野 安希子  国立大学法人鳥取大学, 医学部, 助手 (80335512)
研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード漢方薬 / 薬理学 / 病態動物 / 分子生物学 / 遺伝子発現 / 電気生理学 / 動物 / 心筋細胞
研究概要

1)CCDカメラと、エッジモーションディテクターを組み合わせた画像解析システムを用い、真武湯抽出原末の、モルモットの心室筋細胞の収縮能への影響を検討した。真武湯3-5mg/mlの濃度でコントロールの収縮振幅の1.56±0.11倍〜4.69±0.32倍と濃度依存的に収縮振幅増強の傾向を認めたが、過負荷によると思われる振幅減少もあり、定型的でないため急性作用の検討は中止した。
2)真武湯長期(2ヵ月)投与の影響をマウス心、腎の遺伝子発現で検討した。心では約50種以上の遺伝子発現が4倍以上(最大11倍)あるいは0.15倍以下に変化し、腎では約100種以上の遺伝子発現が4倍以上(最大5.5倍)あるいは0.2倍以下に変化した。中でも心ではアポトーシス等への関与が考えられる遺伝子の発現上昇が見られ、腎では逆にこの遺伝子の発現抑制が見られた。
3)高血圧自然発症ラットで、高血圧性心不全モデルでもあるSHRに3ヵ月(13週)問、真武湯の各生薬成分を個別に投与し、抽出RNAのマイクロアレイ検索を行った。予想に反して漢方薬非投与のラットにおいても心不全の病態への進展が見られず、BNPを含む病態改善の所見が得られず、体重、心・腎重量にも差がなかった。しかし成分により、以下の変化が見られた。(1)真武湯構成成分である茯苓、芍薬、修治附子投与では血圧に変化がなかったが、蒼朮、生姜で降圧傾向が見られた。(2)各々の成分で、熱ショック蛋白、レニン-アンジオテンシン系、K、Caチャネル等高血圧関連蛋白に関する遺伝子の変動が見られた。(3)正常マウスへの投与試験で認められたアポトーシス関与遺伝子には有意の変動がなかった。以上より、動物種差のみならず、病態による漢方製剤の作用差があること、更に構成成分の作用差が微妙に影響していることが明らかとなった。

報告書

(4件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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