研究課題
基盤研究(C)
平成17年度は、主に分離胆管細胞を用いて、その多様性をμアレイ法や、プロテオーム法を用いて解析し、さらにAMA陽性となる動物モデルから胆管細胞を分離してその表出分子の変化を調べることにより原発性胆汁性肝硬変(PBC)の標的細胞である胆管細胞上の蛋白発現と、AMA産生との関連を明らかにすることを目的とした。研究方法としてNODマウスは自己免疫現象を広範に起こすマウス種として知られているが、今回その亜種2系統を用いて胆管細胞の蛋白発現を検討することとした。そのため、まずは実験マウスのモデルとしての妥当性を検証し、またそのコロニーの維持を行った。更に、形態学的、病理学的に胆管炎の有無を確認し、更にAMA産生の有無をELISA法にて確認した。更に胆管細胞を分離する方法を新たに考案し、その後の解析に用いるための細胞回収法の基礎的検討を行った。その研究結果としてNODマウスの亜種2種を米国より入手し、適当な検疫業務の後に繁殖させて安定したコロニーを作製した。更に、経時的のこのモデル動物を観察することにより胆管炎モデルとして妥当であることを確認した。さらにAMAが経時的に産生されてくることを確認した。また、今回新たに開発した胆管細胞の分離法が、純度の高い胆管細胞を得る方法として有望であることを確認した。また、胆管細胞の多様性の一部としてヒト胆管細胞における水チャンネル(aquaporin)の発現があることを明らかにした。さらに今回用いた手法を応用して、胆管細胞の多様性や、細胞特性についての共同研究をまとめて発表した。胆管細胞の経時的変化については、現在最新のマイクロアレイ法とプロテインチップ法で解析中である。胆管細胞の表出分子を詳細に検討することにより、PBCの新たな治療法に貢献する可能性が示された。
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