研究課題/領域番号 |
16590593
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
木曽 真一 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40335352)
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研究分担者 |
田村 信司 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30243223)
篠村 恭久 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90162619)
井倉 技 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座助手 (70403178)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | bFGF / HGF / GFP / pro HB-EGF / 細胞移植 / 肝再生療法 / 骨髄細胞 / 肝再生 / 骨髄間葉系幹細胞 / 細胞移植療法 / 再生医療 |
研究概要 |
肝前駆細胞を用いた細胞移植療法の開発は肝臓の再生医学的療法として期待されている。前年度の検討でマウスを用いた動物実験で、in vitroにおいて骨髄細胞をhepatocyte growth factor(HGF)やbacic fibroglast growth factor(bFGF)などのサイトカインで刺激培養するとアルブミンやhepatocyte nuclear factor(HNF),G6Pase等を発現する肝細胞系細胞へ分化誘導でき、その細胞を障害肝に経静脈投与することで肝臓内に定着することを確認している。しかし、骨髄細胞を非刺激下で障害肝へ移植した際、その定着率は低く、治療に用いる場合には更なる改善の必要がある。 本年度はこの問題点検討のため奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科動物細胞工学講座河野憲二教授との共同研究で作成したDT-receptor/proHB-EGF Tg-mice(Nat Biotechnol. 2001;19(8):746-50.)を本学に導入、まず移植実験の良好な系にて実験をおこなった。この"Diphtheria toxin receptor-mediated conditional and targeted cell ablation in transgenic mice"の系を用いるとアルブミンのプロモータを用いヒトジフテリア毒素レセプターを肝細胞に特異的に発現させているためジフテリア毒素の投与により選択的にrecipientの肝細胞を障害させることができる。この系を用い、GFP transgenic mice由来の成熟肝細胞の移植により宿主の肝細胞が移植肝細胞へ置換できうることを明らかにした。また、成熟肝細胞と非刺激胎児肝細胞の移植実験からは、胎児肝細胞に比して分化した成熟肝細胞の方が移植後の生着率が有為に良好であった。これらの結果から、in vivoにおける骨髄間葉系幹細胞、胎児肝細胞の肝臓への生着率向上に、サイトカインを用いた分化誘導が有用となる可能性が示唆された。
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