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HCVレプリコンシステムを用いた薬剤感受性規定領域の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16590615
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

加藤 孝宣  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (20333370)

研究分担者 溝上 雅史  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40166038)
脇田 隆字  財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (40280789)
宮本 道子  財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (40190821)
研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードC型肝炎ウイルス / 薬剤感受性 / インターフェロン / リバビリン / レプリコンシステム
研究概要

HCVは世界中に多くの感染者が存在する重大な感染症の一つである。しかし、その治療はインターフェロン(IFN)を中心とした治療に頼っているのが現状である。その大きな原因は、HCVの培養が不可能であり抗ウイルス剤の効果を十分評価できないことにある。我々はHCV遺伝子型2aのプリコンからレポーター遺伝子を持ったレプリコンを作成し、HCVの増殖を簡便に検出でき、各種抗ウイルス剤に対する感受性を高感度に評価可能な系を樹立した。HCV遺伝子型2aのプリコンのネオマイシン耐性遺伝子をルシフェラーゼ遺伝子に置換したレプリコンシステムを新たに構築した。このレポーターレプリコンをトランスフェクション後、4時間で細胞内のルシフェラーゼ活性を測定し遺伝子導入効率のコントロールとした。その後IFNやリバビリン(RIB)等の抗ウイルス剤を加え、経時的に24時間、48時間、72時間後のルシフェラーゼ活性を測定することでレプリコンの増殖を評価した。レポーターレプリコンをトランスフェクション後、抗ウイルス剤を添加しない状態ではルシフェラーゼ活性は時間経過とともに指数関数的に上昇した。IFNやRIBの投与によりレプリコンの増殖は用量依存的に抑制された。臨床用量ではIFNは99%以上、RIBは約40%の増殖抑制効果を示し、RIBの抗ウイルス作用はIFNに比べかなり弱いと考えられた。またIFNとRIBの同時投与では、相加的にレプリコンの増殖が抑制された。この新たなレポーターレプリコンシステムを用いることにより、IFNやRIBの用量依存的な抗HCV効果の検出が可能であった。この高感度で正確なシステムを用いることにより、HCVに対する抗ウイルス効果のある新たな薬剤の探索が可能となると考えられた。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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