研究課題
基盤研究(C)
HCVは感染すると持続感染化し、慢性肝炎から肝細胞癌を発症する。その治療はいまだ不十分である。培養細胞によるHCVの良いウイルス培養系が無いことが新たな治療法の開発の妨げになってきた。これまでにない高い効率で培養細胞において複製可能なJFH-1株を用いて、ウイルスRNA複製系およびウイルス感染系を確立し、その機構を解析し、薪たな抗ウイルス戦略の構築に供することが本研究の目的である。HCVの全長ウイルスゲノムをコードする構築の作製:JFH-1株の全長ウイルスゲノムをプラスミドベクターのT7RNAプロモーターの下流に再構築した。この構築から全長のウイルスRNAを試験管内で合成した。HCVの全長ウイルスRNAの培養細胞内での複製増殖:試験管内で合成した全長のウイルスRNAをエレクトロポレーション法でHuh7細胞に導入する。ウイルスRNA導入後、経時的に細胞および培養上清を回収した。細胞内でHCV RNAが自律的に複製し、ウイルス粒子を培養液中に分泌した。培養上清をシュクロースまたはセシウムの密度勾配遠心により分画し、各分画中のウイルスRNAとコア蛋白質を定量した。ウイルス粒子の比重は約1.17g/mlであった。HCVの全長ウイルスゲノムをもつレプリコン構築の作製JFH-1株の全長ウイルスゲノムにネオマイシン耐性遺伝子を挿入したレプリコン構築を作製した。作製したレプリコンの構築から試験管内でRNAを合成して培養細胞に導入した。G418による選択培養を行いレプリコン複製細胞を得た。レプリコンRNAの複製を解析した。さらに、培養上清中のウイルス粒子形成を同定した。このレプリコンウイルス粒子を含む培養上清を新たな細胞に感染させることが可能であった。HCVRNA複製のに関与するウイルス側因子の同定HCV株のウイルス遺伝子領域を組み換えることによりウイルスRNA複製効率に影響するウイルス遺伝子領域を解析したところ、NS3、NS5Bから3'X領域が重要であることを見いだした。
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