研究課題/領域番号 |
16590669
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
竹村 元三 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (40283311)
|
研究分担者 |
藤原 久義 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80115930)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 心筋梗塞 / 心不全 / 心筋再生 / アポトーシス / サイトカイン / 遺伝子治療 |
研究概要 |
大型梗塞後心不全に対する抗アポトーシス治療と顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)治療の併用療法を行った。1)無治療群、2)抗アポトーシス(sFas遺伝子大腿筋投与)単独治療群、3)G-CSF(梗塞作製1日後よりG-CSF100microg/kg/dayを5日間連日皮下注射)単独治療群、4)併用療法群の4群でマウス心筋梗塞慢性期(4週後)の心機能と心室リモデリングを比較したところ、心機能悪化ならびに心室リモデリングの改善は併用療法群で最も顕著にみとめられ、次いで抗アポトーシス治療群、G-CSF治療群で同程度に改善が認められ、併用療法の有効性が立証された。G-CSF投与にて心筋細胞の肥大(代償性肥大を上回る)が生じ、かつ心筋線維化が抑制されたが、骨髄由来細胞による心筋細胞の再生は認められなかった。一方、sFas遺伝子治療では梗塞巣肉芽組織細胞のアポトーシスが抑制されその結果慢性期瘢痕組織の残存間質細胞が、増加、梗塞壁厚の増大がみられた。これにより壁ストレスが減少し、リモデリングが抑制され心機能の改善がもたらされたと考えられた。併用療法では両者の組織学的特徴がみられたため、相加作用的に梗塞後心機能の改善がもたらされたものと考えられる。分子生物学的機序については、G-CSFによるJak/Stat,PI3K/Aktの活性化ならびにG-CSF受容体の発現亢進、sFasによるFas受容体以下のシグナル伝達の抑制が確認された。
|