研究課題/領域番号 |
16590697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
菅野 公浩 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (20206395)
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研究分担者 |
尾山 純一 九州大学, 大学病院, 助手 (30359939)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | tyrosine phosphatase / SHP-1 / angiogenesis / apoptosis / hindlimb ischemia / myocardial infarction |
研究概要 |
ラット下肢の虚血モデルにおいて、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)は増加するもののTNFも増加するため、TNFのチロシンフォスファターゼにより、VEGF受容体のチロシンリン酸化が阻害され、血管新生が充分に起こらない可能性がある。そこで、ラット下肢の虚血モデルにおいて、チロシンフォスファターゼ阻害剤の反復投与にて、VEGF受容体のチロシンリン酸化が活性化し、下肢の血流が増加する事を報告した。細胞内では、SHP-1が、チロシンフォスファターゼの本体であると考えられるので、SHP-1を標的としたsmall interfering RNA(siRNA)を用いて、血管内皮細胞の増殖及び血管新生について検討した。下肢の虚血モデルにおいて、SHP-1が増加し、SHP-1 siRNAの投与によりin vitro及びin vivoにおいて、血管内皮細胞の増殖及び血管新生がおこることを報告した。一方、SHP-1は細胞のアポトーシスを起こすこと、Aktのリン酸化を抑制することが知られている。急性心筋梗塞において、アポトーシスが梗塞範囲の増加の要因の一つであり、Aktは梗塞範囲の減少をもたらす。そこで、急性心筋梗塞におけるSHP-1の影響について、small interfering RNA(siRNA)を用い検討した。急性心筋梗塞モデルにおいて、心筋のSHP-1は増加し、SHP-1 siRNAプラスミド投与により、心筋のアポトーシス及び心筋梗塞の範囲を減少させる事、心筋梗塞後の心機能及び梗塞範囲を改善させることを報告した。
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