研究課題/領域番号 |
16590719
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 横浜市立大学 (2006-2007) 日本医科大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
奥村 敏 横浜市立大学, 医学研究科, 准教授 (60233475)
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研究分担者 |
石川 義弘 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (40305470)
佐藤 直樹 日本医科大学, 医学部, 講師 (70291721)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,840千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | アデニル酸シクラーゼ / ノックアウトマウス / イソプロテレノール / Desensitization / mRNA / 5型アデニル酸シクラーゼ / アポトーシス / アデニル酸シクラーゼアッセイ / ベータアドレナリン受容体 / PDK-1 |
研究概要 |
[目的]心不全発症における5型アデニル酸シクラーゼの役割を5型AC5ノックアウトマウス(AC5KO)を用いて解明する。 [方法]イソプロテレノール(ISO)をOsmotic mini-pump(ISO;30-60mg/kg/day for 7 days)を用いて慢性持続投与を行った。投与終了16時間後に解析を行った。 [結果]生理学的解析:慢性カテコラミン刺激前のエコーを用いた心機能は正常型マウス(WT)とAC5KOに有意差が見られなかったが、刺激後の心機能はWTで有意に低下していた。さらにISOを急速投与し、心機能に対する反応性はAC5KOで有意に低下しており心筋保護効果を示すDsensitization がAC5KOで効果的に生じていることが明らかになった。 病理学的解析:慢性カテコラミン刺激後のアポトーシス陽性心筋細胞はWTのほうがAC5KOに比べて有意(2倍)に高かった。 生化学・分子生物学的解析:1)WTに比較してAC5KOでは著明な心筋細胞で抗アポトーシス作用を示すAkt pathwayの活性化が見られた。 2)ISO刺激後のAC活性の低下の程度は有意にAC5KOで大きかった。またISO投与後のAC5の発現量は慢性カテコラミン刺激前に比べて著明に増加していた。以上の結果はDesensitizationがACレベノでも生じており、AC5はDesensitizationの形成に抑制的に作用していることを示唆している。 以上の研究成果はCirculation116;1776-1783,2007に発表した。
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