研究課題/領域番号 |
16590738
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 (2006) 東京医科歯科大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
小山 信之 (2005-2006) 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (30353460)
臼井 裕 (2004) 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (30292965)
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研究分担者 |
小山 信之 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (30353460)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | IGFBP-6 / SEMA3B / β-catenin / siRNA / flow cytometry / 細胞増殖抑制 / NCI-H1299 / microarray / Apoptosis / FACS Calibur / Colony formation assay / Cell growth assay / Microarray analysis / RASSF1A / RFMA3B / マイクロアレイ解析 / RNAi / 質量分析 |
研究概要 |
Semaphorin 3B(以下SEMA3B)はNeuropilin receptor(以下NPR)とVascular endothelial growth factor receptor(以下VEGF)と競合的に結合してVFGFシグナル伝達系を介した血管新生、細胞増殖を抑制することが報告されている。しかしSEMA3Bと同様にNRPのligandであるSEMA3A、SEMA3C、SEMA3F等他のClass 3 Semaphorinの細胞増殖抑制効果はSEMA3Bとは異なっており、SEMA3BによるNRPを介さない癌抑制機構の存在が考えられた。それゆえNCI-H1299肺癌細胞にSEMA3Bを発現させ、マイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析を行い、SEMA3B機能発現の鍵となる候補分子の抽出を試みた。その結果Insulin-like growth factor binding protein-6(以下IGFBP-6)をSEMA3Bによる発現制御を受けている候補遺伝子として抽出した。H1299細胞はSEMA3BによりIGFBP-6発現が誘導され細胞増殖抑制が起きる一方、siRNAを用いたIGFBP-6発現抑制にてSEMA3B発現H1299細胞は増殖機能の回復を呈した。更に免疫組織化学的解析にてβ-cateninの細胞内局在を確認したところ、SEMA3B発現H1299細胞におけるβ-cateninのdelocalizationがみられた。SEMA3F発現MCF-7乳癌細胞においても同様にβ-cateninのdelocalizationがみられること、β-cateninはIGFBP-6発現を低下させることが報告されており、SEMA3Bはβ-cateninのdelocalizationを介してIGFBP-6発現を誘導し、細胞増殖抑制を起こすと考えられた。
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