研究課題/領域番号 |
16590745
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
田口 修 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (90197244)
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研究分担者 |
GABAZZA Esteban 三重大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00293770)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 凝固系 / 炎症性サイトカイン / 肺線維症 / トロンビン受容体 / 線溶系の機能低下 / トロンビン / 炎症性肺疾患 / 動物実験モデル / 線溶系 / 気道リモデリング / 成長因子 / 実験動物モデル / 気管支喘息 / 肺線維症モデル / Th2サイトカイン / 気道過敏性 / 気管支喘息モデル / トロンビンレセプター / 肺障害 / 間質性肺疾患 / 喘息の発症 |
研究概要 |
気管支喘息,肺高血圧症、肺線維症などの炎症性肺疾患では凝固・線溶系が病態形成の中心的役割をはたしていると考えられている。著者らは炎症性肺疾患患者では、トロンビン等の血液凝固因子の産生や活性化が亢進し、プロテインC凝固制御系の機能が低下していることを報告してきた。最近、トロンビンはプロテアーゼ活性化受容体のPAR-1を介して細胞障害を惹起し、他方、活性化プロテインCもPAR-1を介して細胞障害を保護することが示唆された。本研究では、PAR-1ノックアウト、thrombin-activatable fibrinolysis inhibitor(TAFI)ノックアウト、Wild-typeの3種類のマウスを用いて肺線維症モデルを作製し、炎症性肺疾患におけるPAR-1及びTAFIの関与を検討した。背部の皮下に埋め込んだ浸透圧ポンプを用いて3種類のマウスにブレオマイシンを3週間皮下投与し、肺線維症モデルを作製した。その結果、PAR-1ノックアウト及びTAFIノックアウトマウスでは肺組織中のコラーゲンとhydroxyprolineの濃度がwild-typeマウスにくらべ有意に低下した。また、PAR-1ノックアウト及びTAFIノックアウトマウスでは気管支肺洗浄液・血液中のTNF-α,IL-1β,TGF-β1の炎症性サイトカインと凝固系の活性化のマーカーであるthrombin-antithrombin複合体の濃度はwild-typeマウスにくらべ有意に低下した。この結果よりPAR-1ノックアウト及びTAFIノックアウトマウスではブレオマイシン投与にて本来おこる肺胞腔内凝固能の亢進と引き続く炎症・線維化が有意に抑えられることが判明した。
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